以前から「一見の価値がありますよ」と皆さんにお勧めしているレストランがあります。

それは9区のグランブールヴァールにある「シャルティエ」です。

1896年の創業から100年以上愛されてきた庶民の店です。

レストランというよりは、食堂という感じです。

 

メニューに日付が入っています。

 毎日プリントされるんですね。

 

ここには、フランスの伝統的な普通の料理がたくさんあります。

そして、とても安い!

味は、オリジナリティがあるわけでも、びっくりするくらい美味しいわけでもありません。

普通の味です。

 

では何故、このお店をお勧めするのか?

もう一度、記事の1行目をご覧ください。

 

一見の価値があるからです。

 

店内は広く、アール・ヌーヴォー風。

高い天井、丸い照明器具、大時計。壁の鏡の枠。

壁にたくさん鏡が貼られているので、一層広く感じられます。

この内装は一見の価値あり!

 

このお店の中に入ると、古いフランス映画の中に入り込んだ気分になります。

ベルエポック時代の駅舎の待合室みたいです!

白いシャツに黒いベストと黒いパンツに白い下だけのエプロンスタイルのウェイター。

その姿もまた、古きよき時代を感じさせます。

 

そして、たくさんの人が集まり、気楽に和やかに、ざわざわとした活気ある雰囲気を感じるのもいいんです。

 

近年パリでは、19世紀末に誕生した、庶民的で低価格なブラッスリー、ブイヨンが見直されています。

「シャルティエ」は、パリに残る唯一のブイヨンとしての姿を伝えてきた店だそうです。

 

その「シャルティエ」が2018年、左岸にもできました!

Bouillon Chartier Montparnasse 

 

早速どんな雰囲気か見に行きました。

 

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場所は、モンパルナス通りとレンヌ通りが交差する辺りで、モンパルナス通りに面しています。

「モンパルナス1900」というビストロがあった場所です。

右隣はホテルですね。

 

 

ここはその昔、シャルティエを経営する兄弟が持っていたいくつかのお店のひとつだったということなので、100年経って元のグループに戻ってきたことになります。

1984年に歴史的建造物として指定され、ビストロとして営業を続けながらも当時の趣を保ってきました。

 

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お店の前には、行列のためのロープが引かれています。

予約できないお店だから、曜日、時間によっては並ぶのだと思います。

 

 

雰囲気は本店と同じですね。

 

このお店は相席で座ることもあります。

近くのテーブルは、2人連れが2組で4人テーブルを囲んでいました。

 

天井もこんな感じで、アール・ヌーヴォーですね。

モンパルナス店もやはり、内装を見て活気を感じるだけで、もうすでに来た甲斐があります。

 

長くなりますので、お料理は次回にご紹介します。

続く・・・