パリ市内にある7つのSNCF(フランス国鉄)の駅のひとつであるリヨン駅

歴史的建造物にも指定されている駅舎が美しく、建物を見るだけに立ち寄る価値があります。
 
フランスを代表するシンガーソングライターの1人バルバラの「リヨン駅」という有名な曲の中に、リヨン駅の時計の下で待ち合わせするという歌詞があります。
ほんとに何度見ても写真を撮りたくなる美しい時計です。
 
そして、その歌の中にもあるように、パリから南東方向へ走るTGVが発着します。
ブルゴーニュ、プロヴァンス、コートダジュールからイタリアへ向かう列車です。
 
他に、シャンゼリゼ通りの下を走るメトロ1番線やメトロの中では新しく駅もきれいな14番線、RERのA線、D線の駅もあり、パリ市内の東側の中心駅のひとつです。
 
さて、この駅には内装が美しいことで有名なレストラン Le train bleu ( 青い列車)があります。
 
その名前の由来は、実在した列車からです。
1886年から2003年までの間、イギリスへ渡る船の発着地である北フランスのカレー(Calais)から南フランスのニース(Nice)まで走っていた特別列車の名前です。
このリヨン駅にも停車しました。
 
1866年に走り始めたカレー・地中海急行(Calais-Méditerranée Express)に、1922年に青い新型車両が導入されました。
その色から、ル・トラン・ブルー(Le Train Bleu)青い列車と呼ばれた豪華列車の名前を、このレストランにつけたのです。
列車は2003年に走行が終了し、伝説の列車となっています。
 
このレストラン、ル・トラン・ブルーは、創業1901年の歴史あるお店です。
当初は、Buffet de la Gare de Lyon リヨン駅食堂という感じの普通の名前でしたが、1963年に今の名前に改名されました。
その昔、南仏を思い浮かべながらこのレストランで食事をし列車に乗るのがブルジョワのおしゃれな旅の始まりだったのでしょう。
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以前から名前は知っていたのですが、いざ行くとなったら、駅のどこにあるんだろう?と思い検索したら、マークは駅に重なっていました。
 
とにかく駅へ行ってみたら、なんとホームにありました!
リヨン駅は始発駅なので、たくさんホームが並んでいます。
この場所から振り返り、目線を上にやるとレストランは2階にありました。
 
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このお店はなんといっても内装が豪華で素晴らしいのです。
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ヴェルサイユ宮殿かルーブル美術館か、はたまたオペラ座か・・・
レストランに来たことを忘れて見学してしまいそうでした爆  笑
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店内には、パリからマルセイユまでの道中の景色を描いた絵がたくさん飾られています。
フランスの北の方に位置するパリから、南仏リゾートへ向かう乗客達の想像をかきたてたことでしょう。
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絵画を縁取る額のレリーフや金細工が美術館のようです。
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メニューも青色。
1901年創業と書いてありますね↓
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内装は大変豪華ですが、三ツ星レストランほど高級ではありません。
服装も普通にパリを散策しているカジュアルスタイルのままでOKです。
お料理は、明日に続きますニコニコ