日本では「パリ祭」と呼ばれたりしていますが、それは1930年代の映画「7月14日」の邦題が「パリ祭」だったことにちなんでいます。

だから、フランスではパリ祭という呼び名は通じないので、フランス語に直訳して fête de Paris なんて言っても誰もわかってくれません。

 

一般的には、日付 le 14 juillet をそのまま呼んで、ル・キャトルズジュイエ、または国家記念日(fête nationale)と言います。1789年のフランス革命でのバスティーユ陥落日で、いわゆる建国記念日ですね。

英語圏では、バスティーユデイと呼ぶらしいです。

 
 
 
この日、午前中にシャンゼリゼ通りでは軍事パレードがおこなわれます。

フランス大統領が指揮を取るフランス軍のパレードです。戦闘飛行機の航空ショーもあります。

凱旋門からコンコルド広場へ向けて、10時~12時までパレードが続きます。

コンコルド広場には大統領や来賓の席が設けてあります。

 
朝8時のニュースで、もう場所取りしている人たちが大勢写っていました。

完全に出遅れた私ですが、10時の開始までにはシャンゼリゼに到着しようと、サンジェルマンデプレのホテルを出発。シャンゼリゼ通りの地下鉄の駅はどこも午前8時から(コンコルド駅は7時から)閉鎖されているので、橋を渡ってみようかと、左岸のassemblee nationale駅で降りてみました。

同じ考えの人はたくさんいましたが、さすがに甘かった!当然橋も通行止めでした。

 

なのでもう一度メトロに乗り、madelene(マドレーヌ)駅で下車。

シャンゼリゼ通りまではすぐのはずなのに、どこにもここにも警察官が立っていて、ぞろぞろ歩く人たちに、あっちへ曲がれこっちへ曲がれと指示し、うろうろするばかりでなかなかシャンゼリゼに近づけません

シャンゼリゼへつながる道はたくさんあるのですが、パレードを終えた人たちがハケルのに使われる通りもあるようで、近づける道路は限られていました。

 

迷路のように歩かされているうちに、行進の終わった騎馬隊に遭遇。

 
 
 

やっとシャンゼリゼ通りにたどりつきましたが、ほんとにすごい人込み!人の頭の上からかろうじて写真を撮るという感じでした。

 

 

 

次々やってくるパレード隊は、各地方の士官学校や兵士、警察、消防隊、騎馬隊、バイク隊、戦車、装甲車、航空機、最後には消防車も・・・

 

 

フランスの地方出身の人たちは、自分の地方の隊が通ったら、すごい歓声を上げていました。

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

戦闘機が隊をなして飛びますが、速いので写真を撮るのは難しい。

 

 

 

 

 

もちろん観光客も多いです。

見ていて、華やか、圧巻のパレードです。しかし、ずっと見ているうちに複雑な気持ちになりました。

これは、フランス政府(大統領)が、フランス国民に対して、我が国の軍の力を見せるもので、外国人が喜んで見るものではないという気になってしまったのです。

 

でも、一見の価値はあります!是非一度見に行ってみてください。