シャンパーニュ・ラバーで知らない人はいない程有名な、Champagne Drappier(シャンパーニュ・ドラピエ)。
Drappierはシャンパーニュ地方の南部、オーブ県のUrville(ウルヴィル)村にあります。
今まで、オーブには何度か行ったことがありますが、何せ、ランスからもエペルネからも遠い(ルートによっては車で2時間程度かかるのです)ので、ランスから日帰りでウルヴィルに寄れる時間はいつもなく、今年の夏が初めての訪問でした。
メゾンの入り口
中に入ると、ドラピエをこよなく愛した著名人の名前が刻まれたプレートがずらり
日本でも有名な方だと、
*シャルル・ドゴール元フランス大統領(*パリ郊外のシャルル・ドゴール空港の名前の由来にもなっています)
*ポール・ボキュース
*ジャック・シラク元フランス大統領
*アンゲラ・メルケル ドイツ首相
*小泉純一郎氏
*ヴィーナス・ウィリアム
*バラク・オバマ前アメリカ大統領
がドラピエの大ファンのようです。
そして、隣には、京都に本店を置く、「吉兆」向けのオリジナルラベルが貼付されたボトルも。
さて、カーヴのツアーへ出発!
ヴァンクレール(Vin Claire/シャンパーニュのベースワイン)を造るための、
ステンレス発酵が並んだエリア
そして、こちらは、木樽発酵用の大樽
シャンパーニュでも導入しているメゾンが少ない、卵型の木樽
導入した頃は、海外の大手ワインメディア(イギリスのDecanter誌など)で取り上げられていました。
楕円形の樽で熟成させることで、樽内のワインが自然に対流するそうです。
なんだか神々しく鎮座しているように感じました。
さて、こちらはなんでしょう?
光の加減でやや見えにくいかもしれませんが、なんと、これは、
(*)「リカー・エクスペディシヨン」(Liquer Expedition)を熟成させている樽です!!
(*)「リカー・エクスペディション」・・・ シャンパーニュのベースとなる1次発酵させたワインを瓶詰めし、瓶の中で2次発酵させた後に檻を取り除く際にほんの僅かだけ添加する、生産者ごとに異なる、「秘伝の隠し味」のような「お酒/ワイン」のことです。
シャンパーニュのランスに留学していた頃からいくつもの生産者を訪問していますが、「リカー・エクスペディシヨン」の樽を見せた頂いたのは初めてのことだったので、ちょっと興奮!
さらにさらに感激したのが、これまでのDrappierの「リカー・エクスペディション」の数々も展示されていましたー!
こんな色をしているなんて、知らなかったので、ほんとびっくり!
最後に、Drappierの当主、ミシェル・ドラピエ氏もいらして、お話を伺いながら試飲。
Drappierの奥深い世界を改めて学ぶことができた、充実した訪問でした。
Information
・Champagne Drappier(日本のインポーターサイト):https://terravert.co.jp/winery/france/champagne/drappier/