この「私以外はみんなバカ」っていう
タイトルの漫画がものすご～く
面白い.....
実際、主人公はやり手の女性OL
なのだが、その性格が実に
人間らしい
どんな人間でも、つまり女性じゃなくても
男性でもおっさんでも、
おばはんにももちろんのこと
いる！
と思わせるところが、実に巧妙で面白い！
といっても、課金して読んだりはしていない
これ以上、チクチク以外に時間を割きたくない、
という気持ちが強いからだ。
それに性格上、
絶対に漫画依存になるのがわかっている
とにかく、主人公は何があってもヘコタレない！
そこがまた、超ポジティブで爽快だ！
どんなにみんなに嫌われていても
自分は優秀で美人でセンスがあって
仕事ができると思っている
いや、実際できる！人に描かれている。
これって、マンガじゃないよね....
と思ったのは、私だ....
ようするに、まったくそっくりな人に
一度だけ出会ったことがある。
有名大学の大学院出身の
女性で、フランス語専攻だった。
今では超有名になった料理学校で
私と彼女はフランス語関係の
アルバイトをすることになり
週に３日間ほど通っていたことがある。
ちなみに、料理学校だけあって、
社食が半端なくおいしかったのも
覚えている
まだ幼かった娘に、食べさせてやりたいと
思っていた。
でも、そこはもう二度と働きたくない、
と思うようなところだった。
保育園に提出しなければならない
就業証明書を出してくれなかったからだ
その理由が、
”前提ができると困るんですよ！”
だった
しかも、みんながいるところで
怒鳴るように言われた！
聞き間違いかと思ったのは私だ。
今でも、ここでその学校名を
告発したくなるくらい腹が立つが、
そんな卑怯なことはできない.....
ただ言えるのは、そこは女性が
結婚すれば、自動的に辞めなければ
ならないところだった.......
”大きなお腹（つまり妊娠）をした
姿で学生たちの前に出ないように”
というお達しもあったらしい
そういうわけで、その学校が出ている
料理番組は今でも見ない。
もちろん、参考にもしない！
.........いや......
そんなことはどうでもいい。
この「私以外はみんなばか」を
読んでいて思い出したのは、
そこで一緒に働いていたその女性の
ことだった..........
彼女からすれば、私などは
そこらへんの町道場で習った程度の
浪人でしかない
同じフランス語を勉強していても、
彼女がお江戸の千葉道場出身であれば
私などは田舎剣士の集まりだった
新選組の下っ端くらいか.....
とにかく、静かにこてんぱんに
バカにされたのは覚えている。
まともに話してももらえなかった....
私が何か聞いても返事はいつも
「へえ～そうですか！」でおわり...
その無機質な抑揚に、もう萎えた...
学校の上の人にはちゃんと受けごたえを
されていたようだったが.....
その様子を文字にどう表現したらよいのか今も
わからない....
ただ、彼女もよく自分のことは
わかっているようで、
「私は生意気だから、教授からの推薦が
もらえない」
と、誰かに話されていたのは聞こえた。
「な、なるほど....ちゃんと自分のことは
わかってるんだ....」というのは
私の心の声.....
一度だけ、
向こうから話しかけられたことがあった。
それが、
「きむらさんて、何時に来てるんですか？」
だった。
何時って、出社は１０時だから
その１０分か１５分までに来ていますよ、
というと、
「早いですね。
私は１０時くらいに駅に着くくらい」
と返ってきた
駅から学校まではゆうに10分か15分はかかる。
なのでいつも彼女は10時過ぎにきて、それから
しごとを始めるのはだいたい30分くらいか...
それで上から"おしかり"を受けたらしい。
それでも
どうして叱られたのかわからなかったらしい
「自分は悪くない！」と....
その心意気やよし！というほかない.....
なんだか、マンガを読んでいて、しきりに
彼女のことを思い出してしまったので
つい、こんなことを書いてしまった...
もうずいぶん前になるので、
今はどうされているかわからない。
このご時世なら、検索すればヒットするかも
しれないけれど、もう関わりたくない。
彼女とも、その学校とも....
比べるのは”昨日の自分”と思って
生きていきたい.....
しっかりやる....
↓こちらは大阪の土佐堀川の遊覧船です。
ここで懐石料理がふるまわれるので結構な
時間乗れます。
団体の貸し切りがほとんどですが
仲居さんも着物姿で
夜は提灯が優雅ですよ～
