コロナが流行ってからというもの、
あまり現金を持ち歩かなくなってしまった。
交通系の電子カードやデビットカードがあれば
だいたいどこでも支払えることが多くなったからだ。
とはいえ、アテンドの日はもちろん、
ある程度の現金は持つようにしている。
お客様の中には、硬貨がなかったり、
バスの中で1万円を出されることもあって
建て替えることもあるからだ。
なのに、その日は
まったく意識していなかったのだ....
財布の中に残っている現金が
いくらなのか.....
その日のお客様とは大阪で会った。
いつもだいたいは駅やホテルなのだが、
全然知らないレストランの前が
指定先だった。
全く知らないところなので、
時間きっかりにいくことに精一杯、
他のことは何も考えていなかった。
で、お客さまとは
無事に出会えたのだが、
その後、大阪城にいくことになり、
地下鉄の切符を買うときになって
現金が300円くらいしかないことに
気が付いた
さ、さんびゃくえん.....
地下鉄の切符をかったら
もうない
で、ICOCA(関西はICOCAなんです)の
残金を確かめたら、こっちも
300円くらいしかない
あ~、思い出しても心臓が
きゅ~ってなる....
頭の中はどこで現金を引き出すか、
でいっぱいいっぱい。。。。
大阪城の行き方もなんか
頭に蘇ってこないくらい...
こういう時に限って
この後、地下鉄に乗ること2回...
一駅190円だから
残りは210円しかなくなった....
もうドキドキ....銀行もATMも
見当たらない。
大阪の地下鉄って、ほんまに殺風景で
私鉄のような配慮が全くない。
それでもなんとか大阪城公園に着いた。
子供たち2人は公園でお猿さんのように
遊びだした。
その後、公園内を走る小さな移動列車に
乗ることになった
その額400円くらい....
え~っ!と思ったが、
さすがにそれは
お客様が出してくださった
もうドキドキ、
は~、たすかった~!
その列車を降りてから
何事もないようにゆったりと城の方に
歩いていると
ローソンが見えた!
「やった~Lawsonだ!」と
心の中で叫んだ
で、お客さまには”お水を買ってきますね”
と言ってLawsonまで走った。
お客様に”所持金がない”、なんていえない
しかも、この時のお客様は
大阪城の石垣から落ちたときの様子を
見られたお客さまで
もうこれ以上、バカなことは
したくなかった.....
”は~助かった,Lawsonありがとう!”
と思ったのもつかの間
そのLawsonにはATMが、
な、なかった
”ないんですよ~”という店員さんの返事に
”は~?”というのが精いっぱい.....
ATMがないLawsonってあるんだ...
なんかもう踏んだり蹴ったり....
仕方なく、お水だけ買ったふりをして
(もちろん買えない....)
お客様の元に走って戻った....
その後は、なんかもう上の空....
とにかく、現金がいるようなことが
ありませんようにと祈るばかり....
どうやってホテルまで帰れたんかな....?
飲食代はお客様が支払ってくれるのだが、
移動中の交通費はもちろん自腹で払う....
ホテルまでお送りする時に、
”交通費を貸してほしい”なんて
ぜ~~~ったいに言えないし、
いいたくない.....
無事にホテルの最寄り駅にたどり着いたとき
財布の中には
10円玉がぽろぽろあったくらい
icocaの残金は20円くらい....
心臓バクバク......
春とはいえ、外をずっと歩いていて
お水も買えず、疲れ果てて石垣から落ちるし
散々だったけど、
とにかく。。。。
「お金貸してください」って
言わなくて済んだのは、奇跡のようだった....
.....まったく、何をしてるんだか.......
いつまでたっても、詰めが甘い....
もうちょっとしっかりしなあかんわ....
↓こちらは大阪の住吉大社です。
ちょうど結婚式があって、ラッキーでした。
この神社って、今も
猿回しの芸をやっているんです。
なんだかかわいそうで、
写真には撮れませんでした....