みなさんこんばんは
今日は
冬のように肌寒い
東京です
ねこちゃんはそろそろ
おこたが欲しい季節かな
我が家のFranくんも
寒いのでべったり
私には嬉しい季節です
さて・・・
今日は血液成分のひとつ
赤血球
についてお話したいと
思います
血液検査でよく聞く
赤血球
少なめで貧血ですね・・・
多めで
興奮していたからでしょう・・・
なんて説明を聞いたことがありますよね?
ではこの赤血球くんたちの
お仕事は何をしているのでしょうか
彼らのお仕事は
主に酸素を細胞に運搬し、
肺へ二酸化炭素を運ぶことです
赤血球にはヘモグロビンが含まれ
ヘモグロビン中の鉄と酸素が結合して
酸素を運搬します
血液が赤いのは、
ヘモグロビンによるものなんですよ
貧血気味の時
ふらつくのは酸素を運搬してくれる
赤血球くんが足りないから
また、
鉄が不足すると貧血になるのは
ヘモグロビン生成に鉄が
欠かせないからです
この赤血球は骨髄でつくられます
また、
腎臓が低酸素に反応して
エリスロポエチンという
赤血球を作るよう骨髄に知らせるホルモン
を産生・放出することによって
血液中の赤血球の量を維持しています
そのため、
腎臓が弱っている動物は
腎臓からエリスロポエチン分泌が
少ないため貧血になります
ちなにみ。。。
PCVあるいはHtと血液検査の結果で
書かれているものが
血液中の赤血球が占める割合です
脱水をしていると
水成分が少ないので
相対的に赤血球の割合(PCV)が
高くでます
私の経験上、
ダックスちゃんは正常でも
他の子たちに比べて高めな
印象があります
また
赤血球産生と赤血球数は
副腎皮質、甲状腺、卵巣、
精巣、下垂体前葉
から分泌されるホルモン
の影響も受けます
貧血の場合、
赤血球が作られないのか(骨髄や腎疾患)
作られてはいるが
壊されたり(自己免疫性溶血性貧血)
失ったり(出血)
しているのか
など様々な原因があるので
血液を顕微鏡で観察
したり
特殊な染色で
赤血球の若いのがどれくらい
末梢の血液に出ているか
あるいは
骨髄で作られているか
の検査をします
赤血球くんはなかなかの
仕事マンなんですよ
赤血球くんは骨髄の幹細胞(元の細胞)から
幼弱なものになるまでおよそ
5~6日
幼弱なものから成熟したものになるまで
ワンちゃんで1~2日
ネコちゃんでは
幼弱なものが2種類あるのですが(凝集型、点状型)
前者が1/2~1日
後者が7~10日
かかります
正常の場合
貧血が一時的に起こっても
2週間で
完全に元の数値に戻ると
いわれています
ちなみに・・・
秋田犬は他のわんちゃんよりも
赤血球が小型で、
プードルちゃんは
大きめです
これから冬の季節
腎臓の弱い子は
症状が出やすい季節です
毛は血の余
と東洋医学ではいいます
毛がぼそぼそするなと
思ったら
早めに検査をすることを
おすすめします
バランスのとれた食事を
しっかりとって
わんにゃんと一緒に
健康な毎日を過ごしましょう