さて、長女が就職前に、約1年間お世話になった障がい者就労支援施設Rですが、
長女のいる間にも、たくさんの方々が同じ施設内で就労を目指して通っていました。
その中でも、不思議な出会いがあったので、ご紹介しておきたいと思います。
年齢は長女の親世代、そう、私と同世代の女性で、一時期同じ施設へ就活準備の為
通ってきていた方のことです。
長女と、年齢こそ親子くらい離れていますが、この方の特性が、ものすごく長女と似ていて
あちらも長女も、二人ともそう感じたようで、その女性から、「今度一緒にどこかでお茶でも
ご一緒しませんか?」と誘われたそうです。
長女自身も、どこか共通点を感じる方だったので、興味を持っていたので、
その誘いに乗って一緒に出掛けたそうです。
その時も、何時間もファミレスや喫茶店で喋りまくり、二人ともマシンガントークだったので
後でかなり疲れた・・・ようでした。
でも、何時間も話をして、ますます、その女性が自分と同じような感性を持っている人だと
いう確信をもったようです。
年代はかなり違うけれど、躓くところ、引っかかる点、世間一般に対して思うこと、
興味のあることへの突っ走り方など、聞けば聞くほど・・・。
とても頭の回転の速い方のようでしたが、結局施設のRを通して履歴書を送ったところが、
希望していたのと違う条件で、採用にする条件だったのに、R側が強引にそこへの就職を
勧めてきた・・・などの事件があり、逆上して、R側に説明を求め、信頼できないので、
辞めたいと・・・。しばらくの話し合いの末、彼女はRを辞めました。
その女性も、気分の上がり下がりが激しい特性があり、施設に通ってきていた頃は、
ハイテンションな時期だったものの、そろそろ落ち込む時期になっていたのもあり、
思いつめて、やめてしまった…という話でした。
長女より器用で、その器用さで今までなんとなく乗り切ってきた仕事だったようですが、
家庭が崩壊したり、仕事で鬱になったり・・・とやはり色々あった方のようです。
色々、自分の特性に気づかないで、長いこと苦しんでこられた方なので、
人生においても、こじらせてしまっている部分も多いようでしたが・・・、
長女にしてみたら、自分の経験を「あるある!」と同意して聞いてくれる相手の存在が
非常に貴重だったので、とても嬉しく感じたそうです。
普段なら、自分が感じたことを人に話すと、「え~っ、そんな風に感じてたの?」と
驚かれることは多くても、「わかる~」とシェアしてもらえない経験を繰り返してきたので、
それが出来る相手がいる!というだけで、とてもとても癒されるのだそうです。
この女性以外にも、仕事がとてもできそうなパパさんだけど、うつになってから、
仕事でもご苦労してきたらしい方などにも会い、心優しい方々との出会いもポチポチ
ありました。人を観察し、見抜く力はある子なので、周りの仲間の姿から、多くを
学んでいたようです。
ここで会ったその女性と、今の職場の偉い上司が、二人とも長女に似たタイプの方だと
いうことで、短い間に、そういう人を自分の周りに引き寄せ、出会ってしまうところがまた、
不思議な力のように感じています。