中学時代、ほとんど不登校で、学校の教室で、授業が受けられないまま

 

卒業した長女。

 

中学時代にできてしまった人間不信や恐怖心、同世代の生徒に対する恐怖心、

 

それによって、体調にもかなり影響が出て、自律神経の乱れも長いこと残っています。

 

それでも、高校時代、少人数の学校で、体や心のケアをしてもらいながら、ゆっくりと

 

過ごすことで、リハビリになり、大学生になることが出来ました。

 

ここまで来るにも、たくさんの涙と、周りのサポートと、励ましと・・・があって、

 

それが本人の力となって、前へ進むことが出来たのだと思います。

 

でも、大学入学が決まって、通いなれた高校も卒業が迫ってくると、

 

またまた、新しい生活(=大学生活)に対しての不安で、つぶされそうになっていた長女。

 

入学式の日は、大学側からの配慮で、体調が悪くなったらすぐに退出できるように・・・とか、

 

人がたくさん視界に入ると疲れてしまうので、前の席にしてもらったり・・・と、特別に

 

色々な配慮をしていただきました。

 

入学式から2か月ほどの間は、かなり緊張も強く、また、周りとも打ちとける余裕もなく、

 

一人で、人のいない校舎内で、持って行ったおにぎりを昼に食べていた・・・なんて話を

 

長女からは聞いていました。

 

そのうち、教養科の先生で、窓口になってくださっている先生のところに、話をしに行く

 

ようになり、長女が不安にならないように、その先生にも個別対応で、かなりサポート

 

していただきました。

 

教科のことで不安があって、相談しに行っても、解決方法を一緒に考えて下さったり、

 

ご自分の葛藤などについても、いろいろ話して下さって、長女に安心感を与えて下さいました。

 

長女曰く、この先生は、特別支援校の先生並みに・・・、あるいはそれ以上に特別支援を

 

理解して、実践して下さる先生に感じたそうです。

 

中学卒業時から、こんな風に、要所、要所で、長女を力強くサポートして下さる方が、

 

現れるのですよね。それは、とても不思議な感覚でした。

 

そのうち、最初は孤独に緊張でいっぱいいっぱいで大学生活を過ごしていた長女にも

 

声をかけて仲良くしてくれる、長女と同じオタ気質のお友達ができ、長女の大学生活も

 

何とか軌道に乗り始めたのでした。

 

でもね、今でも長女は言います。

 

あの時、自分は大学なんかすぐに行けなくなって引きこもりになってしまうんだろう・・・って

 

思っていた・・・と。自信なんか、これっぽっちもなかったそうです。

 

それでも、まじめで頑張り屋な面を、見て下さっている誰かが、本当に困っている時には、

 

長女の前に現れて、導いてくれるのです。

 

長女は大学で教職課程も履修し、理系で一般の履修科目だけでも大変なところ、

 

教職科目も小テストやらレポートやら…沢山あって、コマ数もものすごい数入れていて

 

授業に追われる毎日でした。

 

普通の子なら、きっと部活や同窓会活動を楽しんだり、バイトをして小遣い稼いだり、

 

あるいは年頃ですから、恋愛も楽しんで・・・なんてやっているところで、そんな余裕も

 

全くなく、まじめで勤勉な大学生だったと思います。

 

やはり、他の子たちのように、器用にいろんなことをバランスよく…実行していくのは

 

非常に苦手な面が多いので、頑張って成績を残すことに執着したのでしょうね。

 

そんな感じで、大学2年、3年と、何とか進級も順調にすることが出来ました。