特別支援校の高等部に進学し、中学ではほとんど学校に行けなかった長女が
当たり前に、朝から登校できるようになりました。
中学時代から、お願いしていた大学院生の家庭教師の先生には、その後彼女が
就職する直前、長女の高2の終わり頃まで、英語と数学を見て頂いていました。
本当は、大学受験の3年の頃こそ、教えて頂きたいところだったのですが、残念でした。
さて、3年生になり、またもや、卒業後の進路について、考え決めて行かなければならない
時期がやってきました。
そのプレッシャーに押しつぶされかけている長女を誘って、夏前から、大学のオープン
キャンパスに見学に出かけるように・・・。
初めての時には、担任の先生まで同行して下さって、大学の担当の先生に
ゆっくりとお話をお聞きすることができました。学食で、無料で食べられる食券まで頂き、
学食体験も・・・。
ただ、その時行った大学は、社会系の大学だったのですが、長女が興味関心のある
分野ではなかった…ということもあり、受験には話が進みませんでした。
大学進学は考えていたものの、支援校の授業では、一般入試を突破するほどの学力を
つけるのは難しい事もあり、A.O.入試を考えていました。
普通の全日制高校にある「指定校推薦」は、長女の通うような特別支援校には
なかったので、A.O.一択でした。
それでも、入れそうな大学で、かつ自宅から通うのがつらくなさそうなところ・・・という
条件で。
何校か候補で上がったところのオープンキャンパスに参加しましたが、途中で具合が
悪くなったり、機嫌が悪くなったりで、十分楽しめて、ここに行きたい!と思うような
大学は、なかなか見つからず・・・で、高校受験時にあちこち説明会に回った高校受験の
頃のことを思い出したりしていました。
やはり、先の見通しのきかない新しい環境への変化を前にして、決めて行かなければ
ならない状況になると、どうも長女は、「漠然とした大きな不安」と「強い恐怖」を感じて、
不安の強さで、うつっぽくなったり、体調面で不具合が出てしまうようでした。
たまたま、ここはどうだろう?と、夏の最後のオープンキャンパスに参加した大学で、
長女の気に入る環境があったようで、やっと「この大学になら行きたい」と。
それから、A.O.入試までは、2~3か月あったかどうか・・・でしたから、緊張もありました。
受験予定の大学のA.O.入試には、面接だけではなく、英・数の筆記試験と、専門の
実技試験もあったのです。
筆記対策を考えて、個別指導塾の無料体験に参加してみるも、指導の仕方が長女の
希望と合わなかったり、学生指導員が、高校で数Ⅲを履修していないのに、その学部へ
進学するのは入ってからも大変だよ・・・などと、ネガティブなアドバイスをしてくれたのも
あり、結局長女が通いたがらなくてその塾にお世話になることもありませんでした。
高校の数学の先生に夏休み中通って教わろうと思っていたら、急病で入院されたと
いうことで、夏休み明けまで、会うこともかなわずで・・・。一人で、問題集解いてました。
実は、その大学学部に受験したいと学校側にお伝えした時、担任もリスキーな受験に
なるのではないか?(全入大出はない…と認識されていて、落ちてショックを受けるのでは
と考えて下さったと思います)と、心配されました。
そのうち、養護教諭からも私が呼ばれ、メンタルの不安が大きい長女が、ストレスの
大きい大学受験に挑むことは、メンタル面での調子をより悪化させるリスクが大きいこと
を、説明されました。説得して、もっと楽に入学できそうな大学を受けてはどうか?と
伝えたかったのだと思います。
ただ、長女自身、こだわりの強い子だったのもあり、どこでもは入れれば良い・・・という
タイプではありませんでしたから、本人自らが行きたいと思ったところでないと、
動けないだろうと、私は想像していました。
だから、先生方からのアドバイスもお聞きしつつ、なんとかサポートして、希望大学の
A.O.入試を受けさせてやるしかない!と、親としては覚悟を決めていました。
内心では、もし不合格になったら、次の受験方法も考えてはいたものの、きっと長女が
ものすごく落ち込んで、絶望して、大変なことになるだろうな・・・と想像すると、
怖くて仕方ありませんでしたが・・・。
願書を無事提出するまでも、自己アピールなどの記入に悶々としていたりして、
提出日ぎりぎりに大学の窓口に直接提出に行く・・・という対処でなんとか乗り切りました。
出だしからこんな状態でしたから、本人も親も、不安は大きかったです。