結局、中学に在籍している間、長女は、自分の所属する教室に入って、
クラスメイトと一緒に授業を受けることは、卒業するまでありませんでした。
中1の2学期から、完全不登校になり、卒業まで学校に戻ることはありませんでした。
卒業式も、出席する?しない?と、いろいろすったもんだあったのですが、
結果的には、個別に校長室で?担当して下さっていた数名の先生方に囲まれて
一応、全員で校歌も歌い、卒業証書授与…して頂きました。
全然、学校には行かずじまいだったけど、それでも、こんなにあっさり
中学を卒業…になってしまったことは、複雑な思いがありましたが、
後ろを振り返ってばかりもいられません。
これから出来ることを少しずつでもやって、前へ進んでいかないと・・・。
中学で不登校でも、これから入学する高校では、学校に行けるようになりたい・・・。
長女としても、心機一転!という気持ちと、今までずっと家の中に引きこもっていたのに
毎日朝から学校へ通う…なんていうことが可能なのだろうか?と不安に思う気持ちが
入り混じって、不安定な時期でもあったかもしれません。
親にとっても同様です。
さんざん家の中で引きこもっている姿ばかり見てきた親にとっても、環境が変わったからと言って
すぐに毎日学校に通えるようになるものなのだろうか?という疑いの気持ちは、どうしても
ぬぐい切れない思いがあります。それでいて、これで何もかもチャラになって欲しい・・・というような
安易な気持ちも・・・ね。
実は、入試の前後にも、お世話になっていた支援校の先生からの提案で、
少しずつ一人で来れるように訓練してみたら?と。
今まで私が車で送って行っていたところを、バスで行ってみて・・・。
最初は一緒に・・・、次は一人で・・・というように、少しずつスモールステップを踏んで
慣らして行くことで、不安にならずに済むように・・・と。
実際、不登校の子を抱える親って、一つ子どもが出来なかったことが出来るようになると
すぐにそれを当然のこととして、次のステップを大きく登らせようとしてしまいがちなんですよね。
例えば、朝起きれるようにしようね・・・って言っていて、出来るようになると、じゃあ、登校できる?ってね。
でも、その先生がいつも強調されていたのは、
大きく一歩をまたがせようとしないで!ってことでした。
本人がステップアップしていると意識せずに出来るくらいのスモールステップを踏ませて
出来ることを増やしていくことが大切だ・・・と。
今でも私が、娘の調子が悪くて、心の中で焦ってしまう時に、思い出して、自分に言い聞かせている言葉です。
スモールステップ という考え方。
焦るときほど、大きくステップアップさせたがるものですからね~。