のちにはっきりとわかってきたことなのですが・・・。

 

長女には、聴覚過敏の症状がありました。

 

特にメンタル面でストレスが高くなっていると、かなりこの症状もひどいものになるようです。

 

普通の音量でのTVやカーオーディオの音でも、体調が悪い時には特に、頭に鳴り響き、とても不快なようです。

 

小さい頃、楽しいだろうと、遊園地やらサンバカーニバルのお祭りなどに長女を連れだすと、

 

必ず体調を崩し、不快そうな状態に・・・。サンバのパレードの時には、耳を手でふさいでいたこともあります。

 

俗にいう、繁華街や大きな音がいくつも重なるような場所、特に打楽器の音がうるさいところなどは、

 

実は長女が最も苦手とする場所だったのです。

 

実は、私自身が、少し難聴があり、40代後半くらいから、仕事の時には補聴器が必要な状態になったのですが、

 

その補聴器を通して音を聞く場合、両耳で30万以上するレベルの補聴器を使っても、聞き取りたい音と、その他の騒音

 

を、通常の人間の耳で聞くようにはコントロールすることができないのです。近くの音を聞き取りたいと音量を上げても

 

遠くの聞こえたくない音まで同じように聞こえてきてしまって、とてもうるさく感じることがあります。

 

そんな話を長女にしていたら、長女が自分の聞こえ方は、まさにそんな感じなのだと言います。

 

通常、人間の耳って良くできていて、周りに色んな音があるところでも、自分の聞きたい音に注力すると、他の音が

 

あまり邪魔しないように聞こえて、うまくコントロールしてくれているように思われます。

 

それが、長女の耳では、色んな音がお互いに主張してこれでもか~!!って感じで同時に襲ってくる…らしいのです。

 

私も補聴器を付けているときは、遠くの普段気にならない音も聞こえてしまって、疲れを強く感じます。

 

長女の耳では、それが日常的に起こっており、音を自らシャットダウンしない限り、ずっとワーッと襲ってきて、長女を疲れさせるようなのです。

 

だから、長女は、昔から静かな場所が好きでした。森林や公園などの、人気のないところに行くと、とても癒される~と

 

リラックスできるようすでした。音が疲れさせる・・・って、普段からしんどいんだろうなぁ~と想像しています。

 

 

そうとは気づかず、小中学生の頃には、うるさい場所に連れて行っては機嫌の悪くなる長女にがっかりして・・・。

 

せっかくいろんなところに連れて行っても、いつも不機嫌になる、扱いにくい子だと残念に思っていました。

 

長女には可愛そうなことをしてしまいました。ショボーン

 

聴覚過敏の症状は、少しタイプが違うものの、長女の父親にもあったので、遺伝的要素も大きいのだろうと思います。

 

長女の場合の方が、音を選別してコントロールできないだけ、さらに生活に支障をきたすことが多い気がしますが・・・。

 

 

 

そんな長女が、親に強いられて?入りたくもない「吹奏楽部」に入部することになって・・・。

 

女子なのに、体格が良いから・・・と白羽の矢を立てられたのが、チューバでした。

 

本人はトランペットが希望でしたが、重くて、地味な旋律担当のチューバになったことで、ますますやる気をなくす長女。汗

 

本人も、中学で頑張って、しっかりやり直そう!という思いは抱いて頑張っていたのだと思いますが

 

もともと苦手だった集団の中で、空気を読んで先輩の先回りして動く…ということがうまくできなかった長女。ぐすん

 

率先して楽器を運ぶべき時に、ぼーっとしていて手伝わないとか、練習に積極性が全然感じられないとか・・・、

 

先輩から指導を受けることも度重なり、朝練にも行けなくなり、さらに先輩から電話がかかってきたりして、

 

しまいには母親の私まで電話口で、担当の先輩から文句を言われるようになり・・・。

 

地獄のような日々でした。ゲッソリ

 

中学校の授業でも、相変わらず夜中のネトゲのせいで万年睡眠不足だったこともあり、

 

よく授業中に居眠りzzzをしていたみたいで、小学校の時同様、忘れ物や連絡帳を書こうとしない・・・など、

 

先生から注意をいただくことも多く、クラスでも、部活でも、注意ばかり・・・。

 

母親の私も、さらに娘を「正しく」指導しようと、娘にお小言を言うのですから、娘に安らげる場所なんかなくなっちゃいますよね。ガーン

 

小学校時代のいじめも、すでにかなり長女の精神を蝕んでいたようで・・・。

 

同じ小学校から、私立に進学する子以外は、同じ中学に上がってきていて、もう一つ隣の小学校からの子もいて、

 

長女の小学校の頃を知らない同級生にも、同じ小学校出身のいじめっ子が「あいつ、小学校の頃いじめられてたんだぜ」なんて吹き込んだようで、また、同級生から変な態度を取られるようになった・・・と、長女自身感じていた様子・・。

 

今となっては、どこまでが真実かはわかりませんが、長女が中学のクラスでも、いろいろな素行面で目立ってしまう

 

存在だったことは、間違いないことだったのだろうと思います。

 

こんな状態で、楽しいと感じることが全くない中学に毎日朝から通う日々で、クラスでも部活でも注意ばかりされて・・・。

 

当然ながら、長女は徐々に体調を崩し、おなかが痛い・・・と朝登校できない日が多くなってきて、1学期の終わりの頃には、すでにかなりぼろぼろ状態でした。すでに不登校も始まっていたかな。

 

夏休み中も、部活のこと、夏休みの課題のこと・・・で、トラブルばかりで・・・。

 

このまま本格的な不登校になってしまったら・・・と考えると、親の私も、夜も寝られないくらいあれこれ悩み・・・。

 

医者に連れて行こう!と、考えたのでした。