さて、小学校高学年での不登校は、五月雨から短期のもので済んで、
卒業式までは、なんとか遅刻しながらも、登校出来ていたことに、
胸をなでおろしていた私。
卒業式では、大きな口を開けて、元気に歌う娘の姿を見て、涙があふれて止められませんでした。
でも、これから始まる中学校生活というさらに大変そうな場所での毎日が始まると思うと、
また、不登校になるかもしれない・・・と、内心不安で不安で仕方がありませんでした。
きっと、娘本人もとても緊張していたでしょうし、親もまた、バリバリ緊張
していたんですよね。
長女が進学した中学では、ほとんどすべての生徒が、何らかの部活動に所属します。
歌うことが大好きだった長女は、本当は合唱部に入りたかったのだけど、
学年3クラスしかない小規模中学校には、選べるほどの部活はありませんでした。
音楽つながりで行けば、合唱部はないけれど、吹奏楽部はあります。
単純に、同じ音楽だから、楽しめるのでは?と思った私。娘に吹奏楽部に入るように勧めました。
長女は、科学部か、演劇部に入りたいと言っていましたが、どちらも弱小規模で、部員数も多くない・・・。
特に演劇部は、部員が3名?同級生の部員も一人いるかいないか…だといいます。
それでは、部活で友達ができないじゃない!と、本気でその事を恐れ、
演劇部ではなく吹奏楽部の方がお友達ができるからいいんじゃない?と、勧めてしまったんですよね。
ところが、この「吹奏楽部」が、のちに大変なことにつながっていくとは、この時の私は、まったく想像していませんでした。
部活で居場所ができて、友達もできれば、学校にも楽しく通えるようになるはず!
単純に、そんなことを信じて疑わず、娘を自分の思う通りに動かしてしまっていたんだなぁ・・・と、後になって思うのでした。
部活動を選ぶ時ぐらい、本人の希望を重視してやるべきだったのですよね。