すっごく久しぶりに、1人で映画館に映画を観に行きました。


本当にどれくらいぶりだろう?


昨年度は、長女の支援校への通学付き添いがあったから、

全くと言っていいほど、映画なんか行ってなかったからな~。


偶然にも、今日20日は、毎月1000円で映画が観られる日に

なっていたのです。ワーナーマイカル系映画館では・・・。


こんなチャンスを逃す手はありませんよね。(^_^)v



で、久々のチョイスは、またまた私の愛するレイフ・ファインズ

様の出演しているという話題作

『愛を読む人』(The Reader)でした。


こちらが原作本です。

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舞台はドイツのお話なのに、すべて英語の会話なのと、

登場人物名も、ミヒャエルがマイケルに変わっていたのが

不自然な感じもありましたが・・・。



決して明るさのかけらもないような、重苦しい作品でしたが、

私の嫌いなタイプの映画ではなかったです。


ナチスの戦犯を裁く裁判が話の中の重要な部分になっていて、

人が人を裁くことの難しさについても、再確認させてくれる作品

でした。


主人公ハンナについては、天涯孤独な身の上という以外、多くの

バックグラウンドが謎に包まれたままでしたが、彼女が文盲であり

ながら、それを知られまいとしていたプライドが、彼女の人生を

予想外の方向へと展開させて行ったことが、印象的でした。


レイフ・ファインズが演じたのは、若き頃のミヒャエルではなく、その後

の、晩年の姿のみ。さすがに15歳の少年時代を演じるには無理が

ありますよね・・・。


31歳から晩年までのハンナは、ケイトウィンスレットが1人で演じて

いました。実年齢は36歳とか・・・。


若き日のミヒャエルは、美少年が演じていました。




15の時に31歳のハンナに出会ってしまったミヒャエルは、彼女と初体験

をし、その後も彼女にのめりこんで行きます。


彼女なしでは生きられない!と思いつめてしまうほど、恋に盲目な状態。


でも、ハンナは、ある日、突然そんなミヒャエルの元から、いなくなります。


15歳の無垢な少年にとって、31歳の大人の女は、さぞ未知の世界だった

ことでしょう。


この体験によって、ミヒャエルの女性観は、大きく影響を受けてしまうことに

なるのですが・・・。




あらためて考えてみると、人生の若き頃と言える、10代・20代の頃に

偶然にして巡り会った相手というのは、その人の人生を、時に90度も180度

も変えてしまうくらい大きな影響力を持つ事がある・・・というのは、頷けます

ね。


きっと誰にでも、胸に手を当てて考えてみれば、思い当たる事の一つや

二つはあるのではないでしょうか・・・。


結婚相手だって、ある意味、そういう若い頃の、偶然が重なり合って選んだ

相手・・・。今、この年齢だったら、もっと違う価値観、選択眼で、選んだことで

しょうに・・・と、複雑な胸中になることも少なくないのでは?


私達は、何気なく、そういう自分の人生に大きな影響を与える相手に出会い、

難しい選択をし続けて、人生を歩み続けている・・・とも言えるわけですね。



そして、今度は、自分の子ども達の世代。


今10代のわが子達は、これからどんな人と出会い、どんな影響を受けて、

自分の人生を選択して行く事になるのでしょう。


もしかしたら、影響を与えた人物に、もう既に出会っているのかもしれません。


色々と、人生とは?めぐり合いとは?


・・・と考えさせられる作品でした。




レイフ様は、回想場面の冒頭とか、晩年の寂しい場面にしか登場しないので、

ファンとしては、なんとも切ない気分でした。


レイフ様自身も、かなり御髪も寂しくなり、顔のシワも深くなってきて、やはり

年を重ねている・・・という実感がスクリーンを通して伝わってきますね~。


やはり、私が最初に恋におちた『イングリッシュ・ペイシェント』でのレイフ様が、

最高にクールで危なくて、素敵でした~ドキドキドキドキドキドキ



あれから、長い年月が経ち、容貌にも変化が・・・。


きっと、役者としては、もっとずっと演技派!に磨きがかかったのだろうと思い

ますが、若さ溢れるレイフ様も、本当に素敵でした。


年を取るのは、なんだか切ないですね・・・。(´□`。)




あっ、でも、


1人で、自分だけの世界に入り込めた映画館での時間は、自分を取り戻せた

感じがして、とっても楽しかったです♪


心の贅沢!って感じでしょうか。


また、行きたいな~。