日曜の午後に、さりげな~くやっているこの番組。
大抵は社会の中で、色々な問題を抱えながらも頑張っている
一般庶民の生活を切り取り、日常を映し出したもの。
タイトル通り、ノンフィクションなので、実際に暮らす人々の
ありのままの生活を描き出している。
私は、昔からこの番組を見ては、自分よりも大変な境遇で
頑張っている人たちが、いっぱいいるんだ・・・と励まされる事が
多い。
今日のテーマは『サラダ記念日』 詳しくはこちら
- サラダ記念日/俵 万智
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20年前の、バブル全盛期の時代に、その時代を象徴する
ように世に出された俵 万智の当時大ブームになった短歌集。
その頃、私自身も、丁度社会に出て、バブルで浮かれた
世の中で、自分がどうやって生きていくのか模索していた。
男女雇用均等法が施行され、女性もどんどん社会進出して
行くべきだ!と、今思えば、ものすごく女性が頑張っていた
時代だったと思う。
それぞれの夢や希望を持って歩み始めたその頃の若き
女性達が、中年と呼ばれる年頃になり、人生の現実に
向き合って、それぞれ精一杯今を生きている。
夫の浮気が原因で、子ども二人を連れて離婚を決意し、
○千万円の借金をしても、子供達に「いってらっしゃい」と
「お帰りなさい」が言ってあげられるように・・・と、パン屋の
工房&店舗と自宅をかねた家を建て、一人でお店を切り盛り
して、子供達を育てる母。
同じく、女手一つで、子ども達と生活しながら、高校生の息子
に思いっきり野球をさせる為、全寮制の高校に通わせ、月に
17~18万の手取り給料から10万単位の仕送りをし、さらに
大学に進ませる為、学費を借りられる方法を探る母。
24歳の時にコンサルティング会社を設立し、企業家としての
道を歩み続ける女性。
20年前、今のこんな暮らしを想像してはいなかったかも
知れない彼女達の、立ち向かっている現実は、確かに大変
なのだが、見ていてなんだか清々しい。
自分に当てはめて、生き方を考えた時、果たして自分は
子供達に自信をもって示す事が出来る生き方をしている
だろうか?と思ったりして・・・。
それぞれの人生で与えられる試練は、さまざまだけど、
その試練の前で、どう決断し、どう自分らしく生きていくのか?
後悔がないように、逃げに回る人生ではなく、精一杯頑張って
行ける人生・・・番組に登場する女性達は、皆そういう選択を
しているからこそ、見る人に清々しい感情を与えるのだろう。
同世代の女性達が、それぞれの立場で頑張っている姿を
見て、あらためて女性の生き方は幅広い!と感じずには
いられなかった。(@_@)
自分にも、まだやれる事があるはず。
人生諦めてはいけない。
決して、諦めているわけではないけれども、受け入れなければ
ならない現実も、それぞれあるわけで・・・。
身の引き締まる思いで、見ていた1時間だった。