今日10時から始まった新番組『受験の神様』を見ました。


なんとなく、主役の成瀬璃子チャンが気になって、

どんな感じなんだろう?って、興味津々で・・・。


主人公の小6の男の子が、突然中学受験をしたい!と言い出す

話の展開に、かな~り無理を感じながらも、熱いお父さん役の

山口達也との掛け合いにちょっとジ~ンときたり・・・。


でも、あのドラマ見て、この国の学校のあり方とか、問題点を

あらためて考えてしまいました。


小・中学のお受験の為に、塾に通って勉強する子ども達は

確かに凄い!と思います。あんな風にやる気になって勉強して

くれるなら、誰も苦労しないよ~とも思います。


でも、でも、勉強の目的って、そもそも良い学校へ入る為にだけ

するものなの?わからない事をわかるようになりたい!と思う

気持ち、わかって嬉しい!楽しい!と言う気持ちこそが、勉強には

大切な事だと思うのだけれど、内容より、結果ありき・・・の考え方

にどうしても違和感を感じてしまうのです。


確かに昔から受験はあったけど、受験の為の勉強って、もともと

機械的に暗記していったり、問題の解法テクニックを覚えたり・・・と

そういうちょっとした小手先のワザみたいなものを必要とすることが

多いので、そういう勉強の仕方ばかりしていると、しっかり理解して

身につける・・・というベースの部分が弱くなる気がするわけです。


たとえば英語。

実力をつける為には、たくさんの英語に触れて、読んだり聞いたり

書いたり話したりという実践が大切なのに、生徒達は、そういう

地道な努力は嫌がります。「受験に役立つ!」とか、「センター試験

対策」とか、予備校みたいな授業を望むわけです。


でも、本来学校での授業では、穴埋め選択問題が出来るように

指導するのが目的ではなくて、自分で英語の文章が読めるように

なったり、自分の考えを書いたり話したりする事で、表現できる

ようになる為の基礎力を作っていく作業の場だと思うのです。


生徒は、コツコツ地道な努力をするのは面倒くさいからイヤ!

でも、受験に有利になる事なら、すぐに飛びついてきます。


ここが、なんか違う!?と感じてしまう所なんですね~。




勉強が楽しい♪と思えれば、人は努力する事を苦とは思わなく

なります。


反対に、辛い、嫌いだ~!と思うと、いかなる努力も

苦行と感じ、やる気がなくなってしまうものです。


うまくいえないけど、なんかHow to 本ばかり売れて、実際の

内容について細かくその理論を説明しているような本は

とっつきにくいとか、文が難しいとかと敬遠されてしまう文化が

日本と言う国の教育には、しみこんでしまっているような気が

しています。こういう勉強の仕方では、将来研究者のような

人材が育ちにくいし、いても環境の整った海外に逃げられちゃう

のがオチでしょう。


人材の流出・・・そんな言葉が聴かれるようになって久しいですが

今後もこういう状況は続くんだろうなぁ・・・・と思います。


かく言う私も、本当に勉強したいなら、日本の大学に入るより

海外留学した方が良いのではないか?と本気で考えるほどです。


もはや、日本の教育は、卒業資格を取る為だけの、器に成り

下がっているように感じるのは、私だけでしょうか?


お受験のドラマは、今後の展開に興味はありますが・・・。


でも、普通あんな中学生(受験の神様と言われる家庭教師)って

いませんよね?