以前整えたPC-286VG用に内蔵HDDユニットを入手しました。
PC-286VG以前のEPSONのPC-98互換機の内蔵HDDユニットはSASIになっています。
手持ちの内蔵ユニット(ICMのINTER-Gシリーズ)はすべてSCSIなのでPC-286VGには使えませんでしたが、ちょうどよさげなジャンクがオクに出ていたので「HDDが動けばらっきぃ。ダメでも変換番長に差し替えよう」、と思って落札しました。
〇PC-286シリーズ用内蔵HDDユニット
残念ながら元のHDDはスピンアップとスピンダウンを繰り返すだけで正常動作しませんでしたので、中身を入れ替えようとHDDユニットを取り出したんですがなんか違和感が…。
〇取り外したHDDユニットのコネクタ部
34ピンと20ピンのコネクタエッジが出てます。
これ、SASIじゃなくてST-506インターフェースのHDDですね…。
内部もSASIなら変換番長をSASIモードで繋げられるのですが、インターフェースが全然違うので変換番長が使えません。残念。
◇◇◇
思惑が外れてしまいましたが、せっかくなのでEPSON互換機の内蔵HDDユニットを比較してみます。
前述のとおりインターフェースの規格の違いにより、EPSON互換機の内蔵HDDユニットは大きく2種類に分けられます。
SASIを採用したユニットとSCSIを採用したユニットです。
SASIのユニットとSCSIのユニットは外観で簡単に区別できます。
〇内蔵HDDユニットの外観の違い
このようにSASIタイプとSCSIタイプでは本体に接続するコネクタエッジが異なります。
上がSASIタイプ、下がSCSIタイプです。
SCSI対応していないPC-286VG以前の機種にSCSIタイプの内蔵HDDを使うことはできません。
コネクタが多くて物理的に装着できないからです。
PC-286VG以前の機種用に、これから中古で内蔵HDDユニットを入手する際には間違えてSCSIタイプを入手しないようにしましょう。
なお、SCSI対応している機種(PC-286VJ,PC-386GE/GS,PC-486GRなど)ではSASIタイプの内蔵HDDユニットも使えます。
〇SASIタイプとSCSIタイプの外観比較
(手前が今回のSASIタイプ、奥がSCSIタイプのICMのINTER-180GEです)
こんな風にコネクタのピン数を除いて外形はほぼ同じですし、本体側もSASI/SCSI両方に対応しているからですね。
◇◇◇
ところで、このHDDユニットにはメーカーがわかるようなラベル/シールの類がありませんでした。
もしかして…、と思って調べてみたら。
〇制御基板にあったメーカーロゴ
案の定、EPSON純正の内蔵HDDユニットだったようです。
【10/4追記】
HDDを交換しました。記事はこちら。
【10/4追記終わり】