先日組み上げたディレイスイッチをPC-9821Cs2に組み込みました。

 

註:電源ユニットの一次側にはACプラグを抜いたあともしばらくは100Vを超える直流電圧がかかっています。ここに触って感電すると危険ですので、自分の行動に自分で責任を取れない人は安易に真似をしないでください。100V級の直流で感電すると、誇張なしで肌に穴が開きますよ(経験者は語る)

また、電源ユニットの改造は相応の危険を伴います。充分な知識と経験を持たずにチャレンジすることはけっしてしないでください。

 

〇ディレイ付き電源ユニット

 

元々載っていた部品を外してできた4つのランドから電源や下記の信号をとるのと同時に、基板の固定もしています。

・フォトカプラの点灯制御

・電源スイッチへの配線

 

元の電解コンデンサは液漏れしてたため移植はしませんでした。

ディレイスイッチ基板の動作確認用に付けていたコンデンサを低ESR品に変えています。

そんなに電流は流れないので気にするほどではないとは思いますが、半波整流回路の平滑用でリップル自体は結構大きいと思うので念のためです。

ユニバーサル基板を使ったのでリード線の長さが足りず、元の抵抗も使うのは諦めました。

液漏れしたコンデンサの近くにあったので腐食が心配でしたしね。


電源単体ではうまくディレイスイッチが動作せず試行錯誤してたため、ディレイスイッチを組んでから時間が経ってしまいました。

 

電源の基板から配線を引き出してディレイスイッチ基板を繋ぐと狙ったとおり0.5秒くらい遅れて電源が切れるのに、ディレイスイッチ基板を電源ユニットに組み込むと電源が切れなくなります(入れることはできる)。

 

結局電源スイッチまでの配線長が充分にあれば(つまり現状の状態で電源ユニットを本体に 組み込めば)狙ったとおりの動作になることが確認できました。

元の電源が安定化されてないものだったのでディレイスイッチ回路の消費電流を抑えたため、外部ノイズに弱くなっていたようです。

電源スイッチまでの配線が長くなると安定する理由はよくわかりません(苦笑

 

◇◇◇

 

さておき、これまで部品取り用のジャンクのCs2の電源ユニットで対策検討していたんですが、PC-9821Cs2の電源には複数のリビジョンがあることがわかりました。

 

本来対策しようとしていたCs2の電源ユニットに今回のディレイスイッチを組み込もうと取り外して中を見たら、対策検討に使っていた電源と全く異なる基板が入ってました。

また一から対策検討しなおしです…orz

部品配置が違うだけで、回路的には大きな違いがないことを祈ります…。

 

改めて見比べてみると同じPU730という型番になっていますが、製造メーカーが違いますし、

貼ってあるラベルに載っている各番号が微妙に違います。

どうやら部品取り用のCs2の電源のほうがリビジョンが若いようです。

 

まあこれまで検討に使っていた電源ユニットと違い、電源スイッチがつながっている部品の周辺に大きな放熱器はなさそうだったので、ディレイスイッチ基板の設計の自由度は高そうでした。

 

【1/27追記】

もう一つの電源ユニットもディレイスイッチ回路を入れました。記事はこちら

【1/27追記終わり】