こちらの記事で、表示できる機体/表示できない機体がありました。
しかも症状は4種類。
そのうちいくつかの機材で同期信号にどんな違いがあるのか見てみました。
以下、すべてLM1881Nを使った同期信号分離回路を通しています。
緑が垂直同期信号(V-SYNC)、黄色が混合同期信号(C-SYNC)です。
〇マスターシステム
マスターシステムはMDT243WGIIが反応しなかった子です。
V-SYNCアサート期間中のC-SYNCが下がりっぱなしになってますね。
H-SYNCとV-SYNCを単にANDしてC-SYNCを作っているらしい。
映らないのはこれが原因かな?
それとV-SYNCのアサート期間が少し長い気がする。
負論理のエッジトリガだからこれでも問題ないだろうけど、これはLM1881Nの外付け時定数が原因かな?
〇メガドライブ
〇PCエンジンDUO-R
メガドライブとPCエンジンはV-SYNCアサート期間前後のC-SYNCにひげがあるかどうかの違いがありますが、V-SYNCアサート中はC-SYNCが反転してます。
ちゃんと切り込みパルスを入れているようですが、PCエンジンは1か所消えています。
ひげがあるのは組み合わせ回路のハザードでしょう。
V-SYNCのアサート期間が長いのは一緒。
〇FS-A1WSX
V-SYNCのアサート期間前後のC-SYNCパルスが倍に増えてます。
MDT-243WGIIで「OUT OF RANGE」になるのはこのせいかな…?。
この波形、インターレース信号のものですね。(メガドライブ/PCエンジンはプログレッシブ信号です)
MDT243WGIIのアナログRGB入力はインターレースに対応していないのかな…?
というよりも混合同期信号そのものに対応していないのか。
メーカーの情報にも「セパレート同期信号」ってはっきり書いてあるし。
〇ツインファミコン(NESRGB出力)
ツインファミコン(NESRGB出力)は切り込みパルスがきちんと全部入ってますね。
〇PlayStation
表示がピタッと安定せず、上の2パターンを短い周期で繰り返します。
V-SYNCをトリガに波形表示してるからわかりづらいけどC-SYNCの信号反転している箇所が(1/2)Hずれています。(Hは水平走査時間)
V-SYNCのアサート時間もわずかに違います。
V-SYNCが重畳されているタイミングがどうやらOddフィールドとEvenフィールドで違うっぽい。
MDT243WGIIで表示されたり消えたりするのはおそらくOdd/Evenどちらかの信号にしか対応できないのでしょう。
う~ん。MSXとPlayStationは単安定マルチバイブレータを使ってちゃんと水平同期信号を作ればいけそうだけど、必要な信号が落ちちゃってるマスターシステムは対処方法が思い浮かばないなぁ。
どちらもPC-TM151では表示できるし、そこまでしてMDT243WGIIにゲーム機つなぎたいわけでもないし。
まあいっか。
【10/03追記】
MSX/PlayStation/PC-8801FHは単安定マルチバイブレータを使って試してみました。。
記事はこちら。
【10/03追記終わり】