私が初めて買ったパソコン PC-8801FHmodel30が、最近本体スピーカーからの音にノイズが乗るようになりました。
直せるか不安ですが整備してみます。
さて、このFH30なんですが、実は次機種のPC-8801FAが発売されるわずか1ヶ月前に買ったものです。店員さんがすぐにFAが発売されることを教えてくれなかったんですよね~(- -#
FAでOPNAが標準搭載になったことを知って随分悔しい思いをしました。
FHにもオプションでOPNAが載せられることを知って必死にバイト代を貯め、ようやくサウンドボードIIを買えたのは翌年4月のことでした。
○PC-8801-24(サウンドボードII)
これがそのサウンドボードです。
OPNA(YM2608)がで~んと鎮座しています。上にあるのはADPCMバッファ用のDRAMですね。
256KBあって、実は本体のメインメモリよりも多いという…。
#メインメモリはFHが64KB、MHでも192KB(メイン64KB+拡張128KB)です。
FH/MH用のサウンドボードIIは専用の設計になっていて、基板2枚を合わせた2階建てになっています。
写真では見えない奥側の基板には電解コンデンサがこれでもかと載っています。(数えてみたら上下合わせて30個ありました)
これだけの数のコンデンサの交換はちょっと骨が折れるので、サウンドボードIIが原因でないことを祈ってサウンドボードIIを外した状態(つまり元々のOPNを有効にした状態)でスピーカーの音を聴いてみました。
するとやはり音にノイズが乗ります。
ヘッドホンで聴くとノイズは感じません。
またライン出力に繋いだ外部スピーカーからもノイズは感じません。
これはスピーカー出力段に原因がありそうです。
そういえば、この子はまだメインボードの電解コンデンサを交換していませんでした。
メインボードの電解コンデンサを交換したところ、ノイズは出なくなりました。
これであと10年戦えます(笑
◇◇◇
外した元の電解コンデンサの容量を測ってみたところ、47μFと220μFのコンデンサがわずかですが許容誤差範囲未満になっていました。
容量抜けそのものが原因かどうかはわかりませんが、電解コンデンサの経年劣化がノイズの原因だったようです。
実はヘッドホンジャックの接触不良も疑っていたんですが、こちらは問題ありませんでした。