貧乏のどん底だった。



1945年2月
祖母は戦争で夫をなくし、
幼子を抱え、



ただ
生きることだけに
必死だった。



そんな家族の暮らしを
なんとか楽にしたい。



母は、中学校を卒業したその日から
美容院へ住み込みで働いた。


15の春だった。



『朝星・夜星』
まさにこの言葉通りの
暮らしが始まった。



夜も明けきらぬ午前5時、
大きな釜でお湯を沸かすことから
1日が始まる。



美容師としての本来の仕事が終わった後も
師匠や先輩の下着までも洗濯する毎日。



その後、結婚するが幸せな暮らしが
来ないまま程なく離婚。



生まれたばかりの幼子(僕)を抱え、
一向に楽にならない生活(暮らし)



「なんとしてでもこの子を育てなければ」
という想い……



母の創業の念いである。



たったひとりで我武者羅に働いた。
無理が祟り病魔に襲われた。



幸いにも回復し、なんとか生活できるまで
お客様にも来ていただけるようになった。



ありがたかった‼️


たくさんの素晴らしいお客様に出会えた。
地域の皆様に支えていただいた。



これまで来れたのは
すべて“人のおかげ”である、



事あるごとに口ぐせのように言う。



『とにかく人を喜ばしんさい。
人を大切にしんさい。』


そんな念いを
“繋ぐ”
使命がある。



使命を全うするために
2000年4月



FRAME



を創業した。


こうして今の
FRAME
がある。



【人のおかげ】



FRAMEの創業の念いである。