やっと内定が決まって、少しずつ研修に行くようになりました。

同期は10人もいないくらい。

何回か顔合わせして、こんな人たちと働くんだなぁと少しずつ実感が湧いてきました。

ベンチャー企業なので、全体の人数はそうおおくありません。

しかし、一向に先輩たちと合わせてくれません。

そんなものなのかな、少し変な気がする、そう感じていた大学卒業の1ヶ月前、そうちょうどバレンタインデーの前後でした。

その日、突然社長に話があると内定者全員が呼び出されました。


会社の経営がうまくいっていない。

社員にお金を持ち出された。

今の会社は倒産です。

俺についてくるか、今から他の会社を受けるか各自決めてほしい。


……え、それを今言うんですか??

あと1ヶ月もしないで卒業なのに、今の今までそんなやばい状況を隠していたことに唖然としました。

少しでも早く教えてくれれば、もっと他の会社を探す時間が作れたのに。

なんで教えてくれなかったんだこの人は。

怒りとこれからの不安と焦りばかりが募りました。

ついて行けません、とキッパリとお断りして、その日の帰り道からまた就職活動を始めなければなりませんでした。

行く予定だった卒業旅行も全てキャンセルして、とにかく卒業までにどこでもいいから就職したい。

そんな思いで必死でした。