書店に行った。
あー、読んだことあるな。
っていうか、家にある気がする…。
と思ったけれど。
文庫本版編訳者あとがきは新しいはず。
なにより、
読みたい。
そう感じたら、
砂漠で逃げ水を見た人のように、からだや手が本にずるずると近づいてしまった。
読む側の変化あるいは成長によって作品は新しくなる。
(文庫版編訳者あとがき より)
ああ、だから、いつも、そこに水がある…って、
手がのばして、つかもうとしてしまうんだな。
むすこは同じえほんを何度も何度も読む。
それはそれは毎日、楽しそうに、新鮮に。
まるで大切なものを見つけたみたいに、胸にかかえてくる。
まいにち変化してあるいは成長して、新しい彼が作品に出あっている。