前回の続きになります。
このような計算方法の難点は、例えば3回受験してどこかで受かる確率を求めたら、1回受験で3日間試験があるという感覚でいる必要があるところです。灘だって2日しかないのに、3日もあるなんて、よほどの熱望でなければ避けたくなります、よね?
併願校を受けられる回数が限られてしまうので、スケジュールを組むのがとても難しい。そこをクリアできることが必要条件だと思います。
(難易度が試験ごとにあまりにも違う場合、合格率が低過ぎて不合格率の減少にほとんど寄与しない回は受けない方が正しいのかも。併願校の選択の自由度が広がります)
2校合わせて5回受験。掛け合わせれば7割合格、というのは、高く見積もっても合格率7割の学校を1校1回だけ受験するのに等しいわけです。いくら70%出ていても、1回きりしか受けない人は滅多にいませんが、それと同等以上の危険を犯している。これを忘れないようにしないと、5回も受けたのに全滅、と、嘆く羽目になります。
あとこれは、掛け合わせだけに限らない危険なのですが。
この偏差値の子を10人連れて来たら8人受かる、というのと、
この子はこの偏差値だから、10回受けたら8回受かる
というのは、本当は違うのです。
同じ子だってコンディションにとても左右されるのが中学受験。1回目に受けて不合格を経験しているのと、1回目はパスした場合と、2回目試験の合格率に差が出そう。まして、同じ偏差値の他人と合格率が同じと仮定するのは無理があるように感じてしまいます。
模試ごとに算出される偏差値も、その数値を元に掛け合わせて求めた目安の偏差値も「この偏差値の子を10人連れて来たら8人受かるであろう」偏差値。
特に、掛け合わせて求めた目安偏差値の場合、自分が10回中8回受かるのに必要な偏差値との差が大きく開くと思うので、十分な検討が必要だと思います。