ビゼーの「真珠とり」 映画「燃えよ剣」の中で使用されていました。
この哀愁を帯びた「真珠とり」の曲が、滅びゆく新選組と絶妙にマッチしていて
涙を😢誘いました。
時代のうねりが、彼らをのみ込み、翻弄されていく新選組。
それでもなお突き進む土方歳三、潔い・・・
この曲を聴くたびに、ラストシーンが目に浮かび、涙が込み上げてきます・・・
私は以前から「新選組」のファンで、子母澤寛の「新選組始末記」等
色々読みました。唯、司馬遼太郎の「燃えよ剣」は読んでいなかったのです。
そして京都に旅行した際は新選組屯所、又、沖田総司の眠る都内のお寺
等を訪れたりしていました。
新選組の中で一番好きな剣士は沖田総司でしたが、「燃えよ剣」を観て
土方歳三の生き様に感銘を受けました。
武士より武士らしく、男として生きた美学、その強さはどこから
きているのでしょう・・・
最初、配役を見て近藤勇が鈴木亮平さん、そして芹沢鴨に伊藤英明さん
私のイメージと違っていました。
それは、1986年の12月30日~31日に日本テレビで放映された「白虎隊」
の中に登場する新選組のイメージが強すぎた為です。
その時の、近藤勇役は夏八木勲さん・土方歳三に近藤正臣さん
沖田総司役には、なんとアイドル中川翔子さんの父親、中川勝彦さん
憂いのあるお顔立ちが、とても素敵な方でイケメンでした。
このお三方のイメージが私の中にずっとあったのです。
でも、その思いは映画を観ているうちに払拭されました。
伊藤英明さんの芹沢鴨役、迫力があって良かったです。
そして、沖田総司役の山田涼介さん、映画の為にダイエットしたらしく
とても美しかったです。
ロケ地も西本願寺・二条城・仁和寺・姫路城と世界遺産やそのほか
兵庫・滋賀・奈良・岡山・とロケ地は多岐にわたり国宝級の
建造物であったりと映画に重厚感を持たせています。
それにしても、土方歳三の生き様、カッコいいですね。
忠義を尽くし、一筋に、函館の地に散って行く・・・
岡田准一さんの土方歳三は、はまり役で今まで私が観て来た
土方歳三の役で、一番かも知れません。
人はどうして、新選組に惹きつけられるのでしょう・・・
滅びてゆくと知りながら、最後まで戦う、その心意気、忠義
武士としての魂が人を惹きつけるのでしょうか・・・
私はもう一度「燃えよ剣」を観て、幕末のロマンに想いを馳せたい・・・