『認知的不協和低減の理論』 フェステンジャー[L.Festinger]
事例1
魚釣りが好きだ でも 動植物愛護 しなければ・・・
認知① 魚釣りをやめよう
② 捕鯨やウサギ狩りよりましではないか?
③ 魚釣りはストレス解消によい!
事例2
不倫 しかい 倫理観 としていけないことか・・・
認知① 不倫はやめる
② 家庭崩壊や離婚よりまし
③ 不倫により家庭で腹立てず、円満の秘訣である
<理論定義>
自分の考えていることと行動していることが不一致の場合、両者の関係を不協和な関係という。
考えと行動だけでなく、二つの相容れない考えをもっている場合も、同様に不協和な関係になる。
このような不協和な状態は心理的に不快であるので、人はこの不協和を解消し、協和な心理状態に移行するように動機付けられる。
① 自分の行動を変える
② 自分の意見を変える
③ 新しい認知要素を加える
<理論の注目点>・・・②
人間は行動してしまい、その行動が修正できない場合、行動に合うように意見を変え協和状態を成立させる。
(カウンセリング辞典 国分康孝編より抜粋)
自己の選択した評価に不安を持ちたくないため、比較対象とした要素について黙殺してしまう。
人は自己を合理化し、自分に都合よく考えてしまう。
「どこが悪い?」のような開き直りにも思えるが、自分自身を正当化することによってこころの葛藤を軽減している。
良し悪しは別として、自己が悩みくよくよすることなく、楽に生きるための手立てとして抱くのだろう・・・
自分にもひとつぐらい思い当たる考えや行動があると思います。