しばらく前の話。
梅原猛の「神と怨霊」を読んでいた。
その一節にヤマトタケルを題材にした神話についての
随筆があった。
ヤマトタケルは大切な守り刀、草なぎの剣を尾張のミヤズヒメの
もとに置いて伊吹山の山神退治に向かい、山神は
「とうとうヤマトタケルも人間を滅ぼす最も重い病である
傲慢という病にかかったか」とひとりごちた。
結果、ヤマトタケルは伊勢で敗れ、魂は白鳥となり
昇天する。
彼はこの神話に基づいたかも知れない姓を持ち、
その日に随分と話題になった有名男性にこの話を
したいと思った。
ただそれだけの偶然。
それでも、ここまで符合するとちょっと気になる。