アメブロにはランナーがたくさんいて、
本当に励まされる。
お役に立てるかどうか、わからないけれど
もしかしたら私の走り始めた理由が
少しでも誰かの励みになればと書いてみる
ことにします。
八年程前に祖母が入院した。
腰の手術をして、もう一生歩くことは不可能と
医師からは告げられたが、高齢という事もあり、
真実を本人に知らせないことで家族の見解は
一致した。
施設は完全看護ではあったが、体は不自由でも
痴呆は全く無く、退屈であろうと思い、
通勤途中に寄れる場所ということもあって、
日に一、二度は短時間でもせっせと病院へと
通った。
介護は私の性に合っていて、勿論身内の気易さで
本職の方々の苦労には比べるべくもないが、
食事介助や清拭、マッサージなど結構上達した。
そしてやがて天命を迎えて三年目に逝った。
葬儀を終えて気付いたのだが、仕事と介護との
両輪立てで過ごしてきた為、片輪が失われると
どうにも空回りの様な気分になるのだった。
それは残された家族の喪失感とは少し違っていて、
いつしか祖母が入院する前の日々が戻るまで
続くはずと思われた。
その時間、
三年間毎日のどこかにあった介護をしていた時間もすぐ
日常に溶け込んで吸収されていってしまうことだろう。
理由は自分でもわからないが、その時間が失われることが
嫌で、私は走り始めた。(↓)