思いのほか元気な反応だった。
今までの判定日も同様だが、平日の18時過ぎに妻一人で病院へ向かう。
就業時間内の自分は結果報告を携帯に貰うのが通例だ。
「行く意味あるのかなー」
助成金申請もあるから行ってくると重い腰を上げて病院へ向かったようだ。
診察を終えて連絡が入った。
「なんか色々提案された!早く話したい!」
仕事を終え、妻と合流するとせきをきったように話し始めた。
結果は「陰性」
杉山産婦人科では尿検査で判定するらしいが、生理が始まっていた妻は尿に血液が混ざっていたため真っ赤な液体を提出したそうでやる意味があるのか?と思ったそうだが、体外受精の場合には生理がきても判定は必ずするように決まっているそう。
話したかったことは結果ではなかった。
どうせだめな判定結果を告げられるだけ。そう思っていた妻は先生を指名せず、「医師指定なし」を選択。
すると一度だけ移植の際に話したことがある先生に当たったという。平日の金曜日だけにしかきていない先生であまり話をする機会がない先生らしい。
その移植のときは受精卵の質が悪く、3個の受精卵ですべてグレード3で分割の進み具合もよくなかった。凍結するか、移植するか、移植するならどれがいいか、それとも破棄か。今までで最悪の具合に妻が泣きそうな声であわてて電話を掛けてきた記憶がある。
その時に
「ゆっくり時間かけて考えていいですよ。混んでいるので決まったら受付に言ってくれれば大丈夫です。」と声をかけてくれた先生。
判定の際、開口一番
先生「一度も検査薬(判定)に線ってついたことない?」
妻は結婚して8年目、一度も陽性判定を見たことがない。線(陽性)がみたい!見たことがない!
この思いが強かったため、その質問をされたとき「キタ!」と思ったそう。
食いつくように「ないです!」と答えていた。
先生いわく一度も陽性が出てないのはやっぱりおかしいとのこと。
以前院長先生からは卵の質が悪いから着床しないから着床検査はしなくてもいいのでは?したいのであれば、保険適用では意味がないから実費のものをセットで65000円のものを勧められた。そして凍結している3個の卵を次回まとめていれてしまいましょう。といわれていた。
今回の先生からは
「着床検査してみましょう。・甲状腺ホルモン、ビタミンD,Th1細胞/Th2細胞が着床をみるのに必要な検査です。他のを全部やる必要はないのでこれなら27000円ぐらいで出来るのでは?
次回周期は一回お休みをして検査をしてその結果をみて進めていきましょう。
費用を重ねていくのは大変なので凍結している卵は大切に使っていきましょう。
今までの卵もいいものたくさんありますよ」
一筋の光が見えたような気がした。
他の検査はやらなくていいことをはじめてわかった。費用的に助かるし、先生から着床検査をしましょうといわれることが嬉しかった。今までは提案をされていない。
こちらからこうしたほうがいいんでしょうか?と聞いてそれに答えるということばかり。
原因不明不妊の場合、暗中模索の中手探りで進めなくてはいけないので先生の意見があってるあってないではなく、提案をして欲しいと思っていた。
そのほかにもヒアルロン酸含胚移植用培養液の提案や子宮内膜スクラッチなどそれぞれ着床を助けてくれる提案をいくつかしてもらえた。
もっと早く知っていたらという気持ちもあるが、今知れてよかった。
まずは着床不全検査から。
原因がわかるといいのだが。
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