愛猫ねこさんのお墓参りに行ってきました。

墓前に立った途端、涙が止まりませんでした。

もう2週間、まだ2週間・・・

いえ、もっと経ってるような気すらするのに、

何も癒えていない悲しみが押し寄せてきました。

 

お墓参りに行く前に、お世話になった先生に挨拶に立ち寄りました。

先生は、ペットロスによる心のケアのお話などしてくださり、

わたしのことをとても気遣ってくれました。

泣いてしまって、ご迷惑をかけてはいけない・・と思いつつ、

お話しをしましたが、その時は思ったよりも冷静だったのに、

墓前では、あっという間のタイムワープでした。

 

 

6月の末頃、わたしは体力気力共に限界を感じてました。

先生から説明を受けていた、これから予測されることが起きたら、

今の私では、ひとりでこの子を全力で守り切る気力がない・・・という状態でした。

 

心が限界に達してきて、ふと思っていたことは、

「ねこさんをどう送ってあげるのがいいのか」でした。

あろうことか、ねこさんの最期を決めようとしてる自分がいました。

食べれない日が何日も続くより、一思いに心臓の病気が悪化したほうがいいのか?とか、

膵炎で・・・とか、肺やおなかに水が溜まるなんて、怖くて点滴できない・・・

おぼれ死ぬようなことはさせたくない・・・ 、尿毒症で苦しめたくない、

この子は頭がいいから、神経系が正常な状態はかえってかわいそうなんじゃないか、など。

 

いろんな場面を勝手に思い浮かべては、横に首を振る、そんな日が続きました。

とにかく、眠ろう。看病に疲れてて、睡眠不足だからよくないことを考えてしまうんだと思い、バイトを休んだりして、自分にゆとりを作ることにしました。

そうするうちに、

わたしができることは、病院に連れて行き、お金に糸目をつけない治療をし、

全力でねこさんを守ることだけ。

あとは、もう神さまにお願いするしかない・・・、

もう最期について考えるのはやめよう、と思いました。

 

逝ってしまったときのことについては、先日のブログに書いた通りですが、

ねこさんは、推定年齢15歳と5ヶ月でしたが、

歯も全部ありましたし、スコティッシュフォールドでしたが関節痛もなかったようで、

腎臓と心臓以外は、問題もなく、とても頭がよい賢い子でした。

わたしが、腎臓病のことをもっと早く警戒していれば、

今も、きっと元気に横にいてゴロゴロとノドをならしているのではないかと思います。

 

 

ねこを飼ってらっしゃる方は、腎臓病は飼い主が防げる病気であると知っててほしいです。

動物病院の先生は、ねこの体のプロです。

飼い主は、一緒に暮らすねこの生活パターンを知ってるプロです。

ただ、かわいいね、楽しいね、だけではなく、

先生と一緒に、知識を持って守ってあげて欲しいです。

 

ねこの体は、人間の10分の1ほどもありません。

小さな体。小さな臓器。小さな骨。

人間と同じように考えてはいけない、とても弱いのです。

だけれども、大きな愛情があふれ出る大きな存在。

 

そんな愛しい存在を、、、

わたしは、守り切れなかった・・・

わたしの勉強不足、油断、最初に医師の選択を誤ったこと、

いくつかの不手際が重なって、

腎臓の機能が左側4分の1あるかどうか・・・

そうなるまで気づいてあげられませんでした。

 

病院をイヤがるから、

採血するなんてかわいそう、

それは、飼い主さんの言い訳です。

自分の都合で、行かない理由を作っているだけです。

お願いですから、愛猫さん、愛犬さんの異常に早く気づいて、守ってあげてください。

 

どうか、ひとりでも多くの飼い主さんが、

愛猫さんの健康診断を定期的に受けてくれますよう、切に願います。