愛猫 ねこさんは、2017年12月の年末、突然ごはんを食べなくなり、

折しも年末年始のため、

年明けを待って1月4日にやっと病院でみてもらうことができ、

結果は「腎臓病」と診断されました。

それから、今現在2019年5月22日も腎臓病のケアを続けてがんばってくれてます。

 

わたしは、20年くらい前にも、猫を飼ってて、

その子も腎臓病と診断されて、何も食べなくなって亡くなりました。

当時の動物医療と今の医療はまったく違って、

ネットの普及もあって情報もすごくたくさんあふれてます。

 

  

上の画像は、腎臓病用のフードに添えられていたロイヤルカナンさんの

腎臓病を警告するリーフレットです。

左上のグラフで、

だいたい7、8歳くらいから腎臓病の症状がでてきますよ、と書かれてます。

 

それで、この腎臓病の警告なんですけど、

「腎臓病」だけを切り取ると、7,8歳の高齢猫に症状が出やすい、と思ってしまいますが、

その前の段階に、

「おしっこトラブル」を抱えている子は、

膀胱と腎臓は関連してますから、

将来、腎臓病になる可能性がグンと高まると思います。

 

思えば、わたしの愛猫ねこさんは、

今から8年くらい前に、おしっこがザラザラしているストロバイト結晶の症状が出てました。

時々血尿もあったのですが、しばらくしたら出血が収まって、

おしっこのザラザラ感だけが残ったんですけど、わたしは特に気にするでもなく、

「ねこのおしっこって、ザラザラしてるもんだ」と思ってました。

20年前に猫を飼ってた時は、砂タイプのトイレだったことと、

転居した直後の、たまたま床にそそうしたタイミングで

病院で診てもらおうとはまったく思わなかったのです。

今にして思うと、その時にきちんと診察してもらって、

今後の指導をうけていれば、今の腎臓病を未然に防げた、

もしくは、もっと先に延ばせたのではないか、と悔やまれます。

 

そして月日が流れて、

おしっこトラブルで、「おしっこがでない」問題が起きました。

その時はさすがに近所の病院で診てもらい、

おしっこのストロバイト結晶対策の療法食を勧められ、

それを食べたら、おしっこのザラザラ感がなくなって、

「このフードを食べてればいいのね♪」と安易に考えてました。

それは、「ロイヤルカナンのPHコントロールシリーズ」です。

 

ところが、これも後になって知ることになるのですが、

このフードは、大量に水を飲ませておしっこをうすめることで、

結晶を作らせない、という働きをするものだったんです。

それはつまり、

「塩分をとらせて水をのませる」ということでした。

 

今思うと最悪なメカニズムです。

そんなフードを4年近く食べたことと因果関係があるかどうかはわかりませんが、

腎臓病へと進んでしまいました。

人間でも、塩分の取りすぎは腎臓に悪い、って言いますよね。

 

猫は、塩が大好きです。

ものすごくよく食べます。

そして、ものすごく水を飲むようになりました。

これが「多飲」という症状です。

水を多飲するので、おしっこも大量にでます。

「多尿」です。

まさに「多飲多尿」腎臓病の症状です。

 

そして、それが3ヶ月ほど続き、今度は体重が減り始めました。

急激に5.2kgから3.7kgに落ちました。

その間、わたしは何度もその獣医師に、おかしい、と訴えたのですが、

「まだまだ死なないから大丈夫だ」と言われ、

この獣医師はダメだ、と思い転院を決意しました。

それが2017年の年末最後の診察のチャンスのできごとでした。

その足で、家に帰らず、他の病院へ行けばよかったのですが、

一日の間に病院をはしごするなんて柔軟な発想ができず、

ただ、あの医者はもうイヤだ、と思いながら帰宅しました。

 

そして2018年の年明けを待って、

2019年1月4日に「腎臓病」と診断されました。

その年末年始は、ねこさんもわたしも、ほぼ絶食で過ごしました。

 

と、ここからが、またまた素人のわたしの勘違いが始まります。

この最初のダウンは、

まだ、「慢性」との診断ではありませんでした。

てっきり「腎臓病」は「急性」と「慢性」しかないと思ってましたが、

そうではなくて「なんとか健康を数年にわたって維持できる可能性がある」状態でした。

ここからの対策が、愛猫さんの命をどれだけ長く守るか、だったのです。

 

リーフレットにも

「腎臓病は改善しない病気です」と書かれてます。

確かに、改善しませんが、この病気は、階段状に進行するようです。

1段ごとに、悪化していくのですが、

その一段が、なんといいますが、

階段の踊り場のような、段と段との間をつなぐフラットな部分、

これをキープすることが大切なようです。

次の段にあげない、ということです。

その踊り場にある時は、

食欲もありますし、体重も増えます。

初期の頃は、健康な状態とあまり差を感じないほどです。

その状態を維持できる獣医師に出会うことが、ターニングポイントでもあります。

 

猫の腎臓病は、とても多いと言うから、

そんなポピュラーな病気なら、どの獣医師でもいいでしょう、と思ったら

大間違いです。

腎臓病の治療は、進行するほどに、すごくお金がかかります。

それを獣医師側が勝手に「経済的負担はさせないようにしよう」と

判断して、積極的な治療をしない医師や、

年なんだから、あきらめなさい、とこれまた勝手な決定をする医師もいます。

わたしは、できる限りのことをしたかったので、

年齢や、医療費よりも、命を、ねこさんを診てくれる医師を探しました。

 

今、お世話になっている獣医師さんは、

「腎臓病のケアは、難しいんですよ。

 状態を悪くさせないで、とにかく保つ、それが難しいんですよ」と言います。

わたしは、通える範囲の動物病院すべてに行って、

その獣医師の言葉の意味がよくわかりました。

 

「腎臓病」は、飼い主の判断で、防ぐ、

もしくは、できるだけ進行させない努力ができる病気です。

健康な時にこそ、この病気について知って対策していく、

それが、愛猫を守る一番の方法です。

 

血液検査は、春と秋に各2か月ぐらいキャンペーンで安くなる時期があります。

動物病院に問い合わせて、その時を利用するのもいいと思います。

腎臓病の早期発見は「IDEXX SDMA」という項目で調べます。

この検査は、たいてい外注で診断するので、料金も高めです。

それが、春秋のキャンペーンでは安く受けられるので、

絶対にお勧めです。

 

血液検査のために、病院に連れて行って注射するのがかわいそう?

そんなこと言ってると、

わたしみたいに、毎日愛猫に点滴の注射針を刺す日々が、

エンドレスに続くことになりますよ。

 

どうか、愛猫さんをもつ飼い主さん、

愛猫さんを守るために、健康診断は受けさせてあげてくださいね。

 

切に、切に願います。