4月30日にガイアシンフォニー最新作のチャリティー上映会をやります。

第7番は藤野では初の上映となるので、
お時間ある方はこの機会に是非観にいらしてください。

$Vision Quotient

地球交響曲-第七番- @ 牧郷ラボ

■上映日 2011年4月30日(土)

■会場 牧郷ラボ http://makisato.jp/

■ゲストアーティスト ガイネ

■時間 
開場12:00 開演12:30~15:00終了

■料金 \1,000



地球交響曲「第七番」は、母なる星GAIAからミクロのバクテリアまで、この世の全ての生命体が、その内部に秘めている生命の叡智・自然治癒力の、健やかな発現を願い、祈る作品にしたい、と考えています。

自然治癒力とは、ふだんから全ての生命体の中で働き続けていて、その複雑極まりない生命システム全体の統一と調和を整えている“目には見えない力”のことです。

時に、その生命体が命の危機に遭遇した時、それ迄の自分の生命システムを一気に変えて、その危機的状況下でも生き延びることのできる新しい生命システムに組み替えてゆく、神秘的な力も秘めています。ごく稀な例とはいえ、末期癌や不治の病から奇跡的に生還され、健やかに生き続け、穏やかに生を全うされた方々の話をお聞きになったことがあるでしょう。彼らは異口同音に言います。

「命の危機に遭遇した時、その苦しみを忌むべきこととは捉えず、かけがえのない試練と受け止め、感謝の想いすら持って、からだの内なる声にしたがって、今、自分にできることを精一杯やっていると、フト気が付くと死の淵から生還していた」というのです。

すなわち、危機的状況下で自然治癒力が、健やかな方向に発現するか否かのひとつの鍵は私たちの心のあり方にあったのです。

今、母なる星GAIAは悪性の肺炎に苦しんでいます。過激化する天候異変は、自らの力で病を癒そうとするGAIAの巨大な自然治癒力の現れです。そして、私達人類は、そのGAIAの心を荷う存在です。

「第七番」では「GAIAの自然治癒力」の健やかな発現を願って、GAIA本来の「心」とはなにか、その「心」に寄り添うために、私達人類は今、なにに気付き、なにを捨て、なにを取り戻すべきか、を問いたいと思います。


アンドルー・ワイル Andrew Weil
統合医療医学博士


1942年アメリカ・フィラデルフィア生まれ。ハーバード大学卒、現アリゾナ大学統合医学プログラム理事。世界各地の伝統医療と西洋近代医学を統合する「統合医療」の世界的第一人者。『人はなぜ治るのか』『癒す心、治る力』など、世界的ベストセラーの著者でもある。医学部時代、西洋近代医学の限界を痛感し、伝統医療の叡智を求めて、アマゾン奥地をはじめ、世界各地を旅し、薬草やシャーマニズムのフィールドワークを行う。
彼の持つ経験と叡智は、医療の分野に止まらず、広くGAIAの「心」を知る上で、深い示唆を与えてくれる。今はアリゾナの砂漠地帯に住む傍ら、カナダB.C州の小さな島で、GAIAの「心」に沿った理想的なライフスタイルを求めて活動を行っている。


高野孝子 Takako Takano
環境教育活動家

1963年新潟県生まれ。早稲田大政治学大学院修了、英字新聞記者を経て、ケンブリッジ大「環境と開発」修士、エジンバラ大教育学博士。アマゾン1,500キロカヌー下り、ベーリング海峡スキー横断など、数多くの冒険体験を持つ。1995年、男3人、女2人の国際混成チームで、人力と犬ぞりによる北極海横断の旅を日本人として初めて成し遂げた。また、アラスカ・カナダの北極圏や南太平洋の小さな島に住む先住民の古老達と共に生活し、彼らの自然と共に生きる叡智を、現代の教育に生かす道を探り続けている。
最近では「大地とつながる」教育をめざして、手作業による米作りなど日本の伝統的自然農法を軸に人と自然のあり方を体験から学ぶプロジェクト「TAPPO南魚沼やまとくらしの学校」を始めた。


グレッグ・レモン Greg LeMond
ツール・ド・フランス覇者

1961年アメリカ・カリフォルニア生まれ。標高3千メートルを越えるアルプスの山岳地帯から平野まで、4千キロの道のりを20数日間に渡って駆け抜ける自転車競技「ツール・ド・フランス」は、世界のあらゆるスポーツの中でも最も過酷だと言われている。グレッグ・レモンは、1986年、ヨーロッパ出身の選手以外で、史上はじめてチャンピオンとなった。ところが、翌1987年春、人気も実力も絶頂期にあったレモンは不慮の事故で全身に散弾銃を浴び、瀕死の重傷を負う。再起不能と言われる中、1989年、全身に鉛の銃弾を残したまま復帰。レース最終日、フランスの英雄フィニヨンを抜き、僅か8秒差で再びチャンピオンになった。この日の奇跡のようなレモンの走りは、今も語り草になっている。
2009年5月、次男を伴い日本の山岳地帯の聖地を訪れ、伝統工芸の匠達に会う自転車の旅を行った。

~ 霊性の原風景 ~

神道の源流には、今から5千年以上も前、わが日本列島に住み始めた祖先たちの、大自然の見えない力に対する畏れと感謝の想いがあります。日本神道における神とは、この世のすべてを生み出し、生かし続けている大自然の目には見えない力のことです。太陽や月、水、火、木、土、岩にも、神が宿ると信じられてきました。

標高2千メートルの聖地、弥山山頂で、深夜、吹き荒ぶ風と霧の中、火打ち石ひとつで行われる御神火拝戴神事、山頂近くの深い谷底で、地表に初めて湧き出した聖水を汲む神事、大祭の表舞台で使われる御神木、護摩木や神籠(ひもろぎ)を祈りと共に切り出す森の奥の神事・・・これらはみな、原初の時代、私達の祖先が、木、火、土、金、水、という大自然の五大をいかに深く崇めて敬い、丁重に扱って来たかを示すものです。やがて時代は下り、稲作文化の渡来、神武天皇の日本国統一とともに、神事の形象はしだいに洗練され、原初の魂を保持しながら簡素で気品のある日本神道の美へと結晶していきました。

「第七番」では、この日本神道の美とその背後にある自然観に触れることによって、私達の魂の内奥に眠っている“生かされている”という体感が甦ることを願っています。“生かされている”という体感こそが、「霊性」の源だと思うからです。