結局、負けたら無駄な筋肉 | サッカーのための筋トレと栄養(since 2010)

サッカーのための筋トレと栄養(since 2010)

15歳以上のサッカー選手向けトレーニング情報

トレーニングの方向性、取捨選択、スケジューリングは、常に自分のサッカーを中心に考えるべき。

サッカーの試合で勝つため、1対1で勝つため、ポジション争いで勝つため、負けても這い上がってまた勝つため、そしてもう負けないため。

そのために、自分がどういう選手になりたいのか、どういうテクニック・スキル・フィジカルを身につけたいのか、どういう弱点をどう克服していくのか。

ここでお話しているトレーニングや栄養摂取は、それを果たすために取り入れる1つの要素に過ぎません。本当に大事なことは、そんなことじゃない。

そもそも「トレーニングのためのトレーニング」「トレーニングを楽しむ」「トレーニングして満足する」という考え方ではダメ。そんなんじゃ、無駄な筋肉と苦笑いされるのがオチ。

当たり前のことなんですが、巷の筋トレ本とか見ていて、特に欠落していると感じるのがこの部分。選手にとって1番大事な、勝利への執念があまり感じられない。

すべては自分が大切にするサッカーで、目に見える結果を残すため。


フィジカルを鍛えれば、テクニックや連携プレーは磨かなくていい、なんてことは絶対ありえません。テクニックや連係プレーの確実性を上げるためのトレーニングです。フィジカル鍛えたら、テクニック・連携をその倍鍛えて欲しいくらい。

フィジカルでもテクニックでも連係プレーでも、対戦相手に対して、より嫌なイメージを与えて、こっちのペースでサッカーするためのトレーニングです。

でも、これをやると、時間も今までよりかかるし疲労感も貯まりやすくなる。だからしっかりとした栄養管理と体調管理、休養、スケジュール管理が必要となるわけで。

そしてサッカーはチームスポーツですから、自分の成長や言動・キャラクター、プレー、考え方が、周りに与える影響もとても重要。

ちゃんとサッカーで活躍できるのは大前提ですが、チームのみんなにいい影響を及ぼすには、性格もいいやつで気配りできて、しっかりした考えを持ってる人物になっていくということも必要。

あと勝ちにこだわるのは大事だけど、それで他の選手にキレてばかりいるなんて、話にならない。キレてるだけじゃ人は動かない、動かせない。自分の道を切り開くのは自分だけど、サッカーはチームスポーツだから、時には人の心も動かす必要も出てくる。

サッカーやトレーニング・栄養の本だけじゃなく、こういう本も読んだりすることで、自分のプレー、そしてサッカーが変わってくることもあるはずです。鍛えて満足してるだけでは、話にならない。

「自助論」(S.スマイルズ) ⇒本田選手推奨。1859年発行。


「道はひらける」(D.カーネギー) ⇒長友選手のミラノの自宅にあり。1936年発行。


「人を動かす」(D.カーネギー) ⇒同じくD.カーネギーの名著。1937年発行。


これらはいずれも長年の風雪に耐え抜いて残った有名な本なので、中古本や図書館とかで借りて読むだけでも、十分メリットある本だと思います。

選手なら、常に自分がチームに何ができるかを考え、そのためのトレーニングを+αで取り入れる。テクニックや連携プレーも磨くし、もちろん言動も気をつける。常に試行錯誤して、チームに対する自分のいい変化を、自分にも周りにも認めさせる。

監督コーチなら、選手が自分の成長の方向性を定められるように、しっかりとしたチーム戦略を掲げ続けるべき、ブレてはいけないところ。チームが勝つために何をどうしたらいいのか、選手に柔軟かつ具体的に示すことが必要。また、そのためには、選手と十分に対話できていることが大事だと思います。
選手って、自分が思っていることを、監督コーチや周りの選手にちゃんと言えてないことの方が普通ですから。


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