2022年4月以降、年金制度の改正が続きますが
皆様の関心が高いのが「老齢年金の繰下げ受給」です。
現行、70歳まで繰下げできますが
改正後は75歳まで拡大されます。
繰下げすると、1か月当たり0.7%の増額率が適用されます。
75歳まで繰下げし、本来受給できる年齢から10年後ろにずらすと
月額が84%増額できます。
最大84%増額となると
「人生100年時代と言われているし、100万円の年金が184万円になると
嬉しいな」と思われるかもしれませんが、そういうわけではないのです。
これはあくまで額面の話です。
額面が増えると
税金や社会保険料(国民健康保険料、介護保険料)も増え、
手取りは額面と同じように増えるわけではありません。
後期高齢者医療や介護保険の自己負担割合が上がる可能性もあります。
特に公的年金額が多めの方は
手取りもシミュレーションして、繰下げするか慎重に判断しましょう。
その他の公的年金の繰下げにおける注意点は、改めて紹介します。