皆さま、おはようございます。あなたのマネーコーチ 福岡・粕屋のファイナンシャルプランナー FP吉田麗子です。
年金財政が厳しいのは皆さんご存知の通りですが、今週また厳しい報道が出てしまいました。
「厚生労働省は来年4月、年金の伸びを物価の伸びより低く抑える制度(マクロ経済スライド)を初めて発動する。
(中略)
減額幅は年末に決めるが、来年度の年金の伸び率は、通常より1%以上カットされる可能性が高い。」
(8月27日 毎日新聞より)
「年金の伸びを物価の伸びより低く抑える」の詳細は、次の通りだそうです。
スライド調整率が1.1%。それに過去のしわ寄せ分(物価が下落していたのに年金受給額を減らしてこなかった)で0.5%。
合わせて1.6%の可能性もある、と記事にはありました。
仮に1.6%調整されるとすれば
物価上昇2%した場合に、2-1.6%=0.4%しか、年金受給額は前年比で上がりません。
物価上昇率から調整された場合の影響は、こちらの画像でイメージしていただけると思います(調整率は1.6%ではありません)。
2014年時点で25万円の物価、年金受給額、預金額が、どう推移するかのシミュレーションです。
(画像はクリックすると拡大します)
物価 年2%上昇
年金受給額 年1.1%上昇
預金金利 年0.02% と仮定しています。
画像は、年金受給額=物価上昇率ー0.9%でシミュレーションしたものですが、今回の報道でいくと、
これが0.9%どころではなく、1.6%の可能性もあるということです。
ちなみに、地を這っているような線は、預貯金額です。
FP事務所シナリオのお客様は、私がいつも口を酸っぱくして言っているので、ご存じだと思います。
(あれれ?覚えていないという方、面談時に、コソッと聞いてくださいね^^)
マネーバランス倶楽部の顧問先様は、担当コンサルに解説してもらってくださいね。
年金を今、受け取っていらっしゃる方も、そうでない方も
このニュースはぜひ理解しておいてください。
難しいという方、信頼できるお金の専門家にきちんと教えてもらってください。
それくらい大事なことですよ^^
最後に・・・
このギャップの影響を受けたくなければ、財産の運用金利を上げる必要があります。
そうすれば、これまでコツコツ築いてきた財産の価値を目減りさせずにすみます。
財産の価値が目減りするのは仕方ない。それでも預貯金以外の資産運用はしたくないという方は、このギャップに家計が耐えられるかどうかのシミュレーションをしておくといいでしょう。
物価上昇率よりも預金金利、年金受給額の上昇率が低くても、それをカバーできる預貯金額と、日々の家計の余裕があれば、そういう選択肢もあります。
一度シミュレーションをしておくと、安心できますね。