「ねんきん定期便を見て、年金ってたったこれだけなの?
って思いましたよ。」

という人は多いですが、
見方を勘違いしている可能性も考えられます。


50歳以上の人の定期便には、将来の受取見込み額が載って
いるのですが、

50歳未満の人の定期便に載っているのは、いわば、現時点の
保険料の払込に対しての年金額であって、将来の年金額では
ありません。


納付期間に額が比例する老齢基礎年金を例にあげると、
20歳から60歳までの40年間きちんと保険料を納めた人の
年金額は満額の約80万円となります。


しかし、仮にあなたが30歳だとして、ねんきん定期便の
老齢基礎年金額を見てみると、20万円弱と記載されて
いるはずです(保険料を納めたのはまだ10年だから)。


「これまでの加入実績に応じた老齢基礎年金額」
と書いてはあるんですけどね~。



それから、勘違いしている場合として多いのが、
厚生年金基金が絡むケース。


厚生年金基金とは、企業が退職した従業員に年金を支給する
企業年金の一種。


厚生年金保険料の一部を国に代わって受取り運用する「代行部分」と、
基金独自の「上乗せ部分」を一緒に運用し給付する制度です。


ねんきん定期便には、「代行部分」の金額は一切載っていません。


ですから、老齢厚生年金の額がずいぶん少ない、と勘違いされて
いる基金加入者の方をよく見かけます。


先月も、定年を3年後に控えた男性サラリーマンが、
想定以上に年金が少ない、と青くなって相談にお越しになりました。
住宅ローンが今月から始まるとのことで。


厚生年金基金の仕組みをお話しし、会社に確認するよう促した結果、
後日誤解であったことがわかり、ほっとされておりました。