この夏は、猛暑と円高!15年3カ月ぶりの円高を更新して、9月8日には一時1ドル=83円35銭まで値上がりした場面もありました。
そこで、外貨投資を少し考えてみませんか?
まず外貨投資で大切なことは、数年前までは、日本より金利の高い国に投資をして、高利回りの運用益を狙えましたが、今は世界中金利水準が低下しているため、運用益を狙うのは難しいです。外貨を円に戻す際、円安傾向に変化していれば、為替差益が発生。その時に利益を得ると考えるべきと考えます。今の世界情勢から言って、短期で円安に動くことは考えにくいので、中長期の余裕資産で運用することが大切だと思います。
では、どうやって外貨投資を始めるか?
一般に、銀行での貯蓄運用の外貨預金か、証券会社・銀行での投資ファンドの運用の外貨建てMMFが安心かと思います。
手数料、利回り(分配金)を考えると、比較的外貨MMFのほうが為替手数料も安く、配当も預金金利よりは若干良いです。それに小額から始められます。金融機関で違いますが、10ドル以上から始められます。
税金も注意したいです。
外貨預金の為替差益は雑所得で総合課税の対象。20万円以下の場合は申告不要。
外貨MMFは制度上、どれだけ為替差益が出ても非課税で、申告の手間がかかりません。
金融機関が破たんした場合?
外貨預金は預金保険制度対象外。金融機関の支払い能力次第で払い戻し額が変化。
外貨MMFは分別管理で保護。
通貨は何を選ぶ?
と迷われた場合は、自分が旅行に行きそうな国の通貨を選ぶのも手ではないでしょうか?外貨で稼いだお金は、その国で使えば、円に戻す為替手数料はなくなります。外貨を引き出すときに手数料なしにトラベラーズチャックを作ってもらえる銀行なども利用すれば、旅にでかけるとき安心です。
1番のポイントは、いつスタートするかです。
外貨投資は円高で始め、円安の時に円に換金です。今が円高なのか円安なのか状況を踏まえて、スタートしましょう。注意点として、外貨投資は為替レートで大きな損も生むこともあります。購入時にキャンペーン中で金利上乗せなどある場合でも、1円の円高で金利分以上の損失がでてしまいます。一度に換金するより、コツコツと。
あと、大手銀行では為替レートを1日1回しか変えないで取引を行っているので、1日に為替レートを見直して売買できる銀行を選ぶのも大切だと思います。
小泉清美