全体で1兆7千万円の事業が廃止・一部削減となった業新刷新会議の「事業仕分け」。賛否両論有りますが、みなさまはいかがお考えでしたか。


その事業仕分け、よもや自分が携わっている活動も削減されちゃうとは思ってもみませんでした。


削減の対象となったのは、文化庁が主催する「伝統文化こども教室 」(会長は故平山郁夫画伯)。日本の伝統文化をこども達に継承し活性化させていく目的で作られています。


認可を受けた教室(民間)は、開催費用を文化庁から助成してもらえるので、参加する子どもはタダで通えるというしくみ。対象は、教室によって違いますが、おおよそ小学校低学年から中学生まで。武道、茶道、将棋の他、伝統的なこどもの遊び、わらべうた、地域の年中行事、百人一首など多岐にわたります。


私が関連するNPOも、今年も2か所、銀座とあざみ野(横浜)で「香道と日本文化を子どもたちに伝えるお教室」を開催し、子どもにも親御さんにもとても好評だったのに・・・残念でなりません。


子ども達が、日本人として自国の文化を知り、親しむことは、アイデンティティーを育くむのにとても大切なこと。これからグローバル化が進めば進むほど、オリジナルの文化を維持することが必要になってくるとの想いで活動を進めていたのです。


現場レベルでは、請求も事細か。300円程度の領収書漏れも厳しくチェックされ、提出しなおすこと一度や二度の騒ぎではありません。


昨日も、ピアニストの中村紘子さんや作曲家の三枝成彰さんら日本オーケストラ連盟など音楽関連5団体が、民主党へ要望書を提出したそうです。「情操教育を国がやらずして誰がやるのか。」の言葉に、心の中で大喝采しておりました。


子ども手当や高校の学費助成制度の導入で、子どもを大切にする土壌を整えてくれたかと思いきや、真の心の豊かさを育む活動をバッサリ切られるとは・・・


確かに、天下りや中間搾取の温床を根絶するには、ここまで厳しい判断が必要だったのだとも思います。長く続く習慣を修正には、一部改正という手段では立ち行かなかったのかもしれません。


ここで、民主党政権が本当に日本の未来を考えているなら、仕分けしたあとが正念場。


文化、科学、研究など、本当に公費が必要であるべきところには、正しい形で、日本人の成長を牽引してくれる、見守ってくれる制度が改めて創設するよう、立て直しを待ち望んでいます。


by 牧野なな子星