以前、投資経験のない知人が定期預金¥の満期がきた時、銀行にすすめられるままに投資信託を買ったという話を聞きました。


元本割れするようなリスク商品は絶対買いたくないと言っていたはずなのにまとまった金額を一度に投資したのには驚きました。


何に投資する投信か?尋ねても全然理解してない様子。

だって、銀行が変なものをすすめるわけないし、安全だと言っていたから・・とのことでした。


後で詳しく聞いてみると、海外債券、日本株、Jリートに分散投資するバランスファンドでした。


銀行が本当に安全と言ってすすめたのか判りませんが、多分1、2時間はリスクも含めて説明したはずです。「比較的安全な値動き」くらいは言ったかもしれませんが、「安全」という言葉だけが印象に残ったのかもしれません。


他にも投資経験が全くない友人も銀行がすすめるまま、かなりの額の投信を一度に購入しました。
個別のハイ・イールド債、リート、豪ドル債投信でしたが、ハイ・イールド債の意味は理解してませんでした。利回りは高いけど信用度は低い債権のことと説明しても、これまた銀行が変な商品を売るわけないと・・。


証券会社でも銀行でもゆうちょでもリスク商品はリスク商品!!


どこで買っても同じなのに、銀行なら安心という発想はどこからきてるの???と不思議でした。


銀行の投信窓販が始まって10年余り、2003年以降は円安が進み世界経済も順調、2007年くらいまではほとんどの投信が右肩上がりでした。定期預金の満期がくると、このまま低金利で預けておくより毎月分配金が貰える投信の方がオススメと、金利がいい定期預金のような感覚で買った人が多かったのでしょう。大手銀行が扱っているのだから「安心」だろうと・・。


幸いなことに、上記のお二人の投信購入時期は2005年と2006年で基準価額がまだ低い時、それでもリーマンショック以降、数年間の分配金を加算しても元本は割っていますが、許容範囲のようです。


今すぐ使うお金でもないので、このまま保有していくとのこと。でも買値に戻ったら売却するそうですが。


彼女たちのように余裕資金でリスク許容度が広い場合はこれでもいいのかもしれませんが、やはりよく判らない金融商品には手を出すべきではありません。自分なりによく調べて納得した上で購入し、値上がりしたときは一部売って利益を確定しておくなどの投資スタンスも決めておいた方がいいでしょう。


定期預金のように長期で保有しても、お金が必要な時に買値に戻っているという保証はないのですから。


吉野薫あじさい