先日何年かぶりに映画に行きました。映画
上映館は少ないですが『ヒトラーの贋札』※1です。


題材は第二次世界大戦ナチスが行った「贋札」作り、「ベルンハルト作戦」がテーマで、作戦名の由来は作戦を立てたナチスの将校ベルンハルト・クリューガーに由来します。


この作戦で実際使われた贋札はポンド札で、スパイの報酬や工作資金、武器の購入 などでした。えっ

作られた贋ポンド札は全ポンド札の1割に上り、それらは当時のイングランド銀行銀行でもなかなか見破ることができなかったそうです。(ドル紙幣も試作されたが、完全な物が量産される前に戦況が悪化し、作戦は収束、終戦を迎えた。)

 

映画映画は、社会派の映画で、ザクセンハウゼン収容所での生活、工房の様子、実際の出来事、作戦に従事する人間関係等が描かれていました。

この工房は各収容所から集められたユダヤ人が大半で、元印刷工、銀行員などので構成されていました。


主人公は贋札作りの名人でしたが彼とてナチスの片棒を担ぐことを喜んでいたわけではなかったでしょう。

工房で働く人々は「贋札を完成させる=生き延びること」そして、完成後はいつかは「死」と言う過酷な状況でした。当時の工房の空気が観客の私にも伝わってくるようでした。叫び
これは原作者※2ができるだけ自身の実体験を忠実に映画を作ることを要求したからだそうです。(もちろん映画なので脚色もあるし、原作と違うこともある。)


このとき作られた贋札が如何に精巧だった事が描かれるシーンがありました。
贋ポンド紙幣をナチスのスパイが一般人を装い、スイスで銀行銀行に持ち込みます。そして「出所が怪しいので」と贋札の鑑定をイングランド銀行銀行に依頼し、イングランド銀行銀行は長時間の鑑定の結果それを贋札とは見破れずに真券のお墨付きを付ける・・・という下りです。
国家の絡んだすごい作戦だったのだと思う以上にお金(贋札)の力で敵の経済の破壊を目論みた卑劣(卑怯)さも感じました。


 偽札作りなど今に始まったことではなく、歴史をひもとけばお金の歴史とともに歩んできたに違いない物でしょう。フィクションの世界でもよくテーマに挙げられる話で、歴史上実際の国家の介在もいくつもあったでしょう。(戦争中の日本軍も行った。)
記憶に新しいところでは「スーパーノート」がつい数年前まで話題になっていました。


 しかし、今一番注意したいのが印刷技術の向上です。子供に限らず大人までも、簡単な気持ちで紙幣をカラーコピーして使う事件が起こっています。プンプン紙幣はコピーした段階で犯罪になります。(通貨偽造罪)※3
特に子供にはお金の大切さとともに「卑怯な事をしない」事を教えておかなければと思う今日この頃です。!!


余談;個人が万が一偽札一万円をもらってしまったら迷わず警察へ届けましょう。偽札と同額の謝礼金がもらえる。(もらえない場合もあるので注意→事件が解決していた場合等)


おことわり;映画関連の文章の場合は表題に倣って「贋」を使用し、そのほかでは刑法に倣って「偽」を使いました。

※注釈
※1 2006年 独=オーストリア合作 第80回米アカデミー賞外国語映画賞受賞 
※2 アドルフ・ブルガー(1917~)著『ヒトラーの贋札 悪魔の工房』朝日新聞社
※3 刑法第148条より  「14才以上は3年以上の懲役刑・・・」