天気の良い日にいつもの公園へチャリでー。
この柄子ちゃんも可愛いよねぇ。
「この柄はこの町でアタシだけよ。」
薄らハゲちゃんを見つけると笑顔になる私。
「寝てたニャーン」
この植え込みの中で茶トラ(♂)と日向ぼっこしていたけど、薄らハゲちゃんはこっちに来て茶トラは後ずさり。
薄らハゲちゃん、いつも遊んでくれてありがとう。
薄らハゲちゃんが私に近寄るほど「ニャーニャー(そっち行くなー)」と言っている茶トラはこの前交尾していた相手 だ。
でも、薄らハゲちゃんの体に変化はなかったので、妊娠はなさそうだ。
私は薄らハゲちゃんさえ元気でいてくれれば良いと思っている。
「彼、悪い人じゃないのよ。」
で、そんな様子を遠くで見ていた白猫兄弟が気づけば少しずつ近づいてきていた。
去年産まれたばかりなので、この冬が初めての越冬だ。
いつも積極的にリードするシロ太といつも消極的なシロ吉。
「シロ吉!俺ちょっとコイツと遊んでみる」
シロ太は耳の先の毛が少し禿げていてピンク、何にでも好奇心旺盛。
シロ吉はオッドアイでシロ太の一歩後ろをついてくるかなりビビリ。
どちらも人には身体を触らせない。
「これはカエルか?ヘビか?」
冬の厳しい寒さの中で、寝る時などは身を寄せ合って過ごしていると思われる。
「シロ吉、お前はそこで待ってろ。今俺が捕まえてやっから。」
シロ吉はいつでもすぐに逃げる距離にいる。
猫じゃらしをシロ太がグイグイ噛んで離さなかったんだけど、この顔が可愛すぎる。
しかも、引っ張りながら小さい声で「ウゥゥゥー」と唸っている。
そう、その逞しさがあればノラの世界でも生きていけるだろう。
「シロ吉に持っていってやるんだ…ウゥゥゥゥー」
シロ吉はそれを離れたところで見ている。
「シロ太…危ないぞ…何が起こるかわかんないぞ…気を付けて。」
シロ吉は消極的過ぎるのでシロ太がいないと生きていけないのではないか?
シロ太、シロ吉と助け合って生きていくんだぞ。
もうすぐ暖かくなるはずだから、頑張って生きるんだぞ。