ちょっと前の写真から行きます。
いつものようにはしゃぐチビちゃんたち、見ぃ~つけた。
暑かったこの日は木の陰で過ごしていました。
「おっきいの、また来たの?」
お母さんは日中はエネルギーの消耗を抑え、子供たちの危険がない限りジッとしています。
「暑いわー」
つまらない子供たちは母から離れない程度にあっちこっち走り回って、探検したり、じゃれ合ったり。
大きな音がするとたまに子供に目をやります。
チビちゃんはというと。
クモの巣を身体につけたまま遊んでいます。
随分大きくなったでしょう。綺麗な毛並だし。
こちら、4匹の中で1匹だけ、まだら模様の子。
他の子に比べると少し大人しいけど、大きくなりました。
「何?」
お腹が空いてたのか、珍しくお母さん猫の方から寄ってきてくれました。
私、この母猫が大好きなんです。
毛づくろいが大好きで良くしています。
柔らかい毛並で、別嬪さん。
まだ若いんでしょう、たまにスイッチが入り、虫を追いかけたりしてます。
こちらは他のお母さん猫。薄らハゲちゃん。
その下にいたのが、子供でしょうか。
小さい子たちは大体この川べりにいることが多いです。
人間が下りてこない安全な場所なんでしょうね。
ただ、そこは大洪水などの時には濁流が流れる場所。危険とも隣り合わせなのです。
私は薄らハゲちゃんも大好き。
そんな先日、昼夜まれにみる大雨と雷で人間でも恐怖を感じるくらいの天候の日がありました。
深夜、激しく光る稲妻と台風のような風を伴う大雨。
気になったのは、猫の親子のことでした。
雨をしのぐ場所は木の下だけ。4匹の子供を守りながらも、もし子供が行方不明になったら…。
万が一あの川で流されていたら…。
「どうか無事で」と祈るしかありませんでした。
後日、気になったので行かずにはおれませんでした。
どこを探すも見当たらない…まさか…。
ただね…、まだらちゃんだけがいませんでした。
いたのはこの3匹だけ。
きっとあの晩、命を落としたんでしょう…。
あの子はちょっと弱そうだったし…あの大雨じゃ身体も濡れて体温も下がったでしょう。
ノラとして生きるとはそういうこと。
生命力が強い子しか生きられないのです。
常に危険と隣り合わせなので、全てを乗り越えられる猫じゃないと生きていけないのです。
母がどんなに守っても、自分で生きていく強さがなければ生きていけないのがノラの世界。
望んでノラになったわけじゃない。
でも、そこしか生きる環境がない。
私たち人間がノラという生き方を作ってしまったのです。
放し飼いにしたり、望まない子供が増えて手に負えなくなったりし、ノラになる。
ノラとなった子はそれでも生きていかなければならない。
そして、親切にエサをあげる人がいる、その結果栄養が足りている猫からまた子供が産まれる。
悪循環です。
ノラを飼ってあげることが出来たら…ノラに避妊手術をしてあげれたら…。
でも、それも人間の自己満足なんでしょうか?