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久し振りに高校時代の親友と話した。

その友人は農学部の大学四年生で今研究室で卒論に取り組んでいる。

線虫の寿命とインスリンの関係について研究してるみたいだけどなかなか実験の再現性が得られなくて困っているみたいだ。

毎日朝から夜遅くまで実験しても一向に進まないんだそうだ。

大学院に進学することは決まったが、もう研究がいやになったと言っていた。

さらに研究室で同期に自己中心的な奴がいて人間関係も面倒だ、とも言っていた。

とにかく研究室での生活が大変でしょうがないということだった。


確かに、まだ証明されていない事実を自分で証明する事は難しいと思う。その過程には主観的な要素は微塵も入る余地はない。自分が望んでいる実験結果が得られなったとしてもそれを受け止めなければならない。その結果を勝手に捨てることはできない。

なるほど、そう考えると研究は大変な事のようだ。

それでもなんだか研究室って面白そうだとか感じてしまう自分はまだまだ考えが甘いのだろうか。