▲ 史佳×二代目高橋竹山<響演>
師を同じくするふたつの星がようやく出会う。
甚だ個性的な道を歩んできた2人である。
東京・下町生まれの十七歳の少女が、
半ば押しかけのように初代高橋竹山の内弟子となり、
青森の地で襲名した2代目高橋竹山は、今は縁あって糸魚川で暮らしている。
指が動かず思うように弾けない辛い時期もあったという。
一方、史佳は一度はサラリーマンの道を選び、三味線を捨てた。
その史佳が再び三味線に戻るきっかけは初代竹山の古びた録音を
夜通し泣きながら聴いたことだったという。
2人とも幾度も曲がり角を曲がってきたに違いないし、
その経験が個性として演奏に反映されている。
修行の極意は「守破離」である。
型に習い型を守って、型を破って自らの世界を開き、
やがて新たな地表へと離陸する。
能の大成者、世阿弥の芸能論が原点と言われる守破離。
2人が今どこを歩んでいるのか分からないが、
初代竹山を師と慕う2人の修行に終わりはないのだろう。
親子ほど歳の違うこの2人が越後の地でまみえる。
信濃川と阿賀野川が融合しこの越後平野を生み出したように、
別々の道を歩んできた2人が出会うことにより、
大きな果実を生み出すかもしれないのである。
あるいは豊かすぎる水量がぶつかり合い洪水を起こすかもしれない。
キリキリとストイックに自己研鑽に励むアーチスト同士である。
何が起こるか分からない。
さてさて、こんなにスリリングな邂逅を見逃す手はない。399人が目撃者となれる。
(日下部朋子・プロデューサー)
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