お金のことを考える時には、色んな切り口がありますよね。


期間でいえば、人生計画レベルから、月単価まで。

食費やマイホーム購入、各種保険など項目ごとで考えることもあるでしょう。



今回の老後資金についても、項目ごとと言える面もあれば、人生の終盤に訪れると言う意味では、人生計画の総決算とも言えそうです。


ただ、老後資金って、今のことじゃないので、不確定要素がより多くなる点が特徴かもしれません。


第1回では、銀行や保険会社などがネット上で公開している老後資金の概算を紹介してみます。



つまり、【老後の資金はこれくらいいるよ】という切り口の回になります。


考え方としては、老後に受け取れる年金額と、必要支出の差額を出し、月単位、年単位ではあとこれくらい必要ですよ。というものが多い。


まず、年金額からいきます。


年金額は、個人差があります。

一般的なサラリーマン家庭でのパターンを見ていきます。


1.夫婦共働き(2人の平均年収 450〜550万円程度)

月額 25〜30万円程度


2.妻は扶養(夫が450〜550万円程度)

月額 20万円前後


次に、老後に必要な毎月の支出です。

実際は、持ち家の有無などが関係してきますが、モデルケースとして見てください。


夫婦でゆとりのある生活を送ろうとすると、毎月約28万円かかるそうです。


《内訳》金額は約です。

食費    73,000円

住居    17,000円

光熱費   22,000円

日用品   10,000円

衣類    5,000円

保健・医療 8,000円

交通費   30,000円

娯楽費   25,000円

その他支出 50,000円

税金・保険 30,000円


概ね、ゆとりのある生活に当たる部分であろう交通費、娯楽費、その他支出だけで105,000円もあります。

もちろん、高齢になって運転を控えた場合の交通費や、入院手術などの出費の可能性もあります。

仮に65歳から想定した場合、平均寿命である80〜86歳くらいまで、同じ項目に同じ金額がかかるとは限らないでしょう。

この10万円は、元気なうちは娯楽費、後期高齢者以降は、医療や介護費にかわるのかもしれません。


ゆとりのある生活に必要な28万円に対して足りない部分を、今から保険やiDeCo、NISAなどで補うようにしましょう、というのがよく見る内容です。


それも一つの正解だと思います。


次回は、また別の切り口で老後資金を見ていきます。


今回の数字が参考になれば幸いです。