年金額。老後の暮らし。

そんなことに不安を感じる人も少なくないのではないでしょうか。







まず、前提条件でも違ってきますよね。

ざっくりあげても……。


1.今の年齢

2.家族構成

3.個々の年収

4.資産状況


これらで、考え方のベースが違ったりしますもんね。


ちなみに、年金を語るときによく出てくる話題としては、繰上げ支給と繰り下げ支給です。


65歳を基準として、繰り上げは月0.4%、繰り下げは月0.7%を支給額にそれぞれ減算、加算する制度です。

繰り上げは最大60ヶ月、24%減

繰り下げは最大120ヶ月、84%増

(特例を除く、詳細割愛)






これを踏まえて、繰上げた場合、何歳から総支給額が下回るかなどもよく議論されます。

例えば年金額が150万円の場合、24%減だと、114万円になります。

これを、5年間支給されると、570万円になります。

しかし、65歳からの支給の場合は、150万円満額支給ですから、ここからは毎年36万円ずつ少ない金額という考え方になります。

570万円を36万円で割ると、15.8333…なので、約16年。

つまり、この例では65歳から16年を足すと81歳。

81歳を超えると、総支給額は逆転して、繰上げ支給しなかった方が多くなるわけです。

(途中計算間違ってたらごめんなさい、あくまで参考ですよ)






そして、またまた次に出てくるのが、平均寿命です。

厚労省の2023年の発表では、男性は約81歳、女性は約87歳とのことです。


でも、大切なことはここからです。


それは、健康寿命です。

男性は約73歳、女性は約75歳。


これは、たまたま耳にした意見なのですが、老後の不安のために、年金を70歳まで繰り越したけど、いざもらう頃には、いろんな欲も無くなっていた。もっと元気な頃にもらっておけばよかった。というものです。






いまさら。と思われるかもしれませんが、年金の受け取り時期に、正解はありません。

個々の状況や生き方、希望によって、様々な選択方法があるということです。


年金だけでは暮らせないので、働く、どうせ働くなら繰り下げる。

いや、繰り越さなくても年金額の調整まではいかないから働きながら年金ももらう。

年金は自分のためじゃなく、自分が老後のリスクのために、貯めたいから繰り下げるなど、いくらでもパターンはあるのです。






ご自身の現状と、これから。


年金受給までの年数が長ければその考えも、制度の中身も変わるかもしれませんしね。


そうしたお金の悩みや相談は、ファイナンシャルプランナーが最適です。


ご興味がありましたら、是非身近な地域のFP協会に相談してみてください。


様々な形の無料相談会も適宜開催されていますよ。


あなたの現状分析と希望に沿う方向性を提案してくれると思います。


年金受け取り時期を考える上でたいせつなことは、『単純な損得でなく、自身の生き方・考え方にマッチしていること』だと私は思います。


御自身で勉強したい!

という方は、独学でも合格が比較的安易な3級がおすすめです。