外国の方はビックリするそうですね。日本は公的保険が充実しているにも関わらず、任意保険に加入する人が多いと。

2022年の調査では、約8割の人が生命保険に加入していることがわかったそうです。
日本人はなぜ、保険に入るのか。
その理由はおそらく次の3つくらいではないでしょうか。

1.保険商品目的
怪我や入院、死亡などの保険事故が起きた際に受け取れる保険金。年金や学資、がん保険などその種類は多岐に渡ります。


2.税金対策
一般の生命保険料控除、介護保険料控除、個人年金保険控除それぞれ、所得税と住民税から控除が受けられ、最大で19万円が控除されます。
つまり、積立タイプなど、最終的に元本が保証されたり上回るタイプだったりした場合、毎年控除額分得して、かつ万が一の際は保険金が貰えるのです。

3.相続対策
相続税の控除も、様々な形がありますが、生命保険の死亡保険金の受け取りも、控除の対象になります。
法定相続人の人数×500万円の相続税が控除されます。
例えば妻がいて、子が2人いるお父さんの場合、1500万円までの死亡保険金は非課税になるのです。
通常の相続の場合は、3000万円+(法定相続人の人数×600万円)ですから、例のケースで言えば、4800万円を超える財産が想定される場合、生命保険の保険料という形で現金を減らしておいて、非課税の保険金として遺族に残すことができます。
もちろんその間、一般の生命保険料控除控除も受けられます。
また、生命保険の保険金は遺産分割の対象外ですので、特定のお子さん(前妻との間に子供がいるなどのケースで)にだけ財産を残したい場合は、現金を保険金に変えておくことで、遺産分割の対象から外すことができます。これは、遺留分にも該当しません。
必ずしもではないですが、2と3(特に前半)については、富裕層の保険加入理由に多いと思われ、低所得層は、まさに万が一に備えた保険加入になっているケースが多いのではないかと想定されます。
今一度、自身やその家族に保険が必要なのか、またどんな保険が必要なのか、面倒でも現在地の確認をしてみるといいかもしれません。
その際、個人的におすすめなのは、フリーのファイナンシャル・プランナーです。
保険会社に関係のある人は、やはり勧誘メインの物言いにならないかなど、不安になりますよね。

損得抜きで、保険商品の説明や、メリット・デメリットを聞き、最終的には自身で決めることが大切だと思います。