D上司![]()
D上司はもともと超エリート外資系金融マンだったらしいのですが、途中何らかのいざこざがあって、当時私が勤めていた会社に転職してくるまでの数年間、不本意な環境の下で働いていたようです。
そんなD上司がわたしの上司として入社してきた直後は、いたって感じのいい、外資慣れしたGentlemanそのものでした。
ところが当時のわたしのある同僚は、すでにそんなD上司の裏の顔を見抜いていたのです。
「わたし、ああいう人キライ
」
ほどなくして、彼女のその言葉が正しかったことが証明されるのですが、その時のわたしは彼女のそんな感想はまったく受け入れられるものではありませんでした。
(まあ今から考えれば、ありがちな罠にわたしがはまっただけでしたが。。)
今から思えば、当時「いたって感じのいい」と感じたその印象が、「いたって気持ちの悪いほどに演出された」と置き換えられるものだとわかります。
まあ、とにかく。
プライドがやたら高い上司だったのです。
とある6人ほどのチームミーティングで、”今後の仕事の割り振り方について”がテーマになったことがありました。
その中で、あるひとりの同僚が、突然
「わたしはその仕事はやりたくありません」
と言ったのです。
その会社の当時の社風では、そのような発言は特に禁止されているものではなく、大歓迎とまではいかないまでも、率直な意見感想を述べることは、比較的歓迎されるような風潮がありました。
ところが。
それを境に、傍から見ても明らかに、D上司によるSさんいじめが始まったのです。
