※数年前の出来事を綴っています。

 

 

前回の続き。

 

 

何かがおりてきたような

心に沸き上がる強い想い。

 

それは

子連れ再婚やステップファミリーの

ことについてもっと知りたいという

探求心だった。

 

その本を読めば読むほど

私たち家族の悩みの原因が

どこにあるのかがわかった。

 

と同時に、

海外に比べて

日本のステップファミリーの問題は

あまり知られておらず、


専門書も少なく、

公的・民間とも支援が不足している

こともわかった。

 

また、

再婚するときに関係する制度

(養子縁組や養育費のこと)

についても


知らなかったことや

疑問に思うことが多かった。

 



私は

著者の先生から直接

もっと話を聞きたいと

居ても立っても居られなくなった。

 

ちなみにその本は

複数名の著者で書かれていたが、

 

その中のお一人が

私の住まいの近くにある大学で

教鞭をとられていた。

 

私はどうにかして

その先生の講義を聴講することが

できないかと

 

大学のホームページを

隅々まで読んだ。

 

そのうちに、

ただ聴講するのではなく

もっと体系的に学びたいと

思いはじめた。


自分の家族の悩みを

解決することだけが目的ではなく


この

家族形態が潜在的にかかえる

課題を客観的に理解したかった。

 

 

 

そして、ある決心をする。

 

 

 

 

それは

その大学に入学して

その先生のもとで、

ステップファミリーについて

深く学ぶということだった。

 

 

時は11月中旬。

願書は1月〆切、入試は2月。


 

願書を出す前には

その先生に指導をお願いできるか

面談が必要だった。

 


ギリギリまだ間に合う。

 


私は急いで

大学の事務部を通じ、

先生に「面談のお願い」のメールをした。