私たち夫婦は

息子のことで意見の食い違いや

感情のすれ違いがある度に

いつも話し合いをもっていた。

 

どれだけ腹が立っても

感情だけでケンカをするのではなく

議論しようという方針だったので、

 

ケンカをしても

お互い何日も口をきかない

ということはなかった。



だから、

前々回の記事のように

夫がお酒に逃げたり

帰宅が遅くなったりで

なかなか話をする時間がなくなってきても

 

私は何とかして

夫と話をしようと働きかけていた。

 

 

夫と話をするのは

子どもが寝てからの時間になるのだが

 

既にお酒を飲んでいる夫は

すぐに眠たくなる。

 

私はそれが許せずに

怒り狂って、たたき起こす。

 

夫は、私の剣幕に

時々はシャワーを浴びなおしたりして

目を覚ましてくれた。

 

しかし、話題といえば

息子のことと、

最近の夫のお酒との付き合い方についてだ。

 

話はどうどうめぐり。

 

夫は眠いし、聞きたくないから

やる気のなさそうな空返事。

 

 

そのことにさらに腹が立って

怒りが倍増していくという負のスパイラル。

 

こうなると

私はギンギンに目がさえて

全く寝られない。

 

いや眠ってなるものか!

と戦闘モードになってしまう。

 

夫の電池切れまで続く

朝まで討論会に突入だ。

 

翌日、仕事があるのに

夫を朝方まで寝かせない妻。

 

私も働いているから

お互い様だと思っていた。

 

夫は、

「ふじこちゃん

頼むから寝かせてくれ。

俺は寝ないとダメなんだ。」

と懇願したが

 

私の理性はふっとんでいた。

 

本当に怖い妻になっていた。

 

 

こんな夜が続き、

夫は私のしつこさと怖さに

嫌気がさしたのだろう。


とうとう

寝室から逃げ出した。

 

リビンクで寝る夫を

恨めしく思いながら

 

私はダブルベッドで

朝までもんもんとしていた。